教育の専門家ではないのですが、敢えて最近のITを活用した低年齢層の学習方法にアンチテーゼを唱えさせて頂きます。少し思う所があり、ここ半年ほど九九の学習教材を買い漁りました。大きく分類すると
(1)歌CD、本
(2)壁貼りポスター、暗記カード、積み木
(3)タブレット用アプリ、電子玩具
がありました。聞くところでは、右脳型、左脳型はじめ人間の脳の使い方には個人毎で、大分、違うとか。
何かを脳に覚えさせるには、情報の入力チャネルとして聴覚、視覚、触覚(身体性)などがあると思います。
また、情報の定着はインプットフェーズ、とアウトプットフェーズに分かれるとすると、こんな基礎部分で未だ全然工夫が行き届いていないのは、教育学者などの怠慢と思えます。
昔は(1)系統が主流でした。「門前の小僧、習わぬ経よむ」とね。今では、ロック調やポップス調、または節回しに工夫を凝らして、より効果を上げる工夫がされていますが、これは聴覚優位の人のインプット系教材ですね。
(2)系統は、視覚系のインプット教材ですね。暗記カードと積み木はアウトプット教材ですし、積み木は触覚(身体性)にも訴えるので効果が高いと思います。このレビュー対象商品は廃盤になってしまったもので、(3)の電子玩具はこれを電子表示に置き換えたり、タブレットアプリにしたものです。それで、オシャレだしコンピュータに早く慣れさせられるし、散らからないし、壊れにくい、ということでしょうね。が、実際に使い比べてみた感想としては、それは失礼ながら浅知恵と思います。「ゆとり教育」を考えた官僚並みの。
指でボタンを押す、カチャと音がしてボタンが引っ込むという感触、視覚と腕や指の感覚により、この場所のボタンはこういう九九、あそこはこうと脳内地図を作って行く作業は、タブレットの滑らかなタッチパネルからは得られないと思います。何でも電子化すれば良いってものではなのかと思います。専門家の反省を期待します。
欲を言えば、この方向で木製のもの(ボタンももう少し大きめ)があれば、なお嬉しいですね。
こういう足元のイノベーションが蔑ろにされているのは、本当に残念です。
品番 | 1000 |
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電池使用 | いいえ |
電池付属 | いいえ |
対象性別 | ユニセックス |
メーカー推奨年齢 | 5歳以上 |
商品モデル番号 | 1000 |
梱包サイズ | 25.9 x 23.5 x 3.8 cm; 770 g |
ASIN | B0002YN4QG |