ホロヴィッツが弾くスカルラッティ。
そのアルバムが名盤といわれていることも知っていた。
しかし実際に聞こえてきた音楽は、その予測を超えていた。
それを説明する言葉は、すべてむなしく、
”こんなものが録音されていいのだろうか・・”
としかいえないような思いを抱きながら、
彼が弾くスカルラッティの音楽と共にある。
本来、世に形にならないようなものが、実際にこうして聞こえてきていること。
録音は、最初の3曲だけ1962年で、残りの12曲は1964年。この12曲が、LPリリース時の内容。
最後の2曲は、ボーナストラックで、1968年のライブ演奏となっている。
ホロヴィッツは、1953年、彼が輝かしいコンサートピアニストとしての頂点にあった時期に、
突然公の場から姿を消した。その隠遁生活は、12年間の長きにわたった。
このアルバムは、その時期に制作されている。
演奏会の場に背を向けてからの数年間は、まったくピアノにさわらなかったという彼が、
ゆっくりとした回復期を経て、鍵盤に向かった時、彼と共にあった音楽家は、
スクリャービンであり、クレメンティであり、スカルラッティだった(それとモーツァルトとハイドン)。
1960年代に入り、このピアニスト史上最も卓越した技量を備えたピアニストは、
上記5人の作曲家のアルバムを散発的に録音し、発表した。
その点、このアルバムは、ある意味、個人的な、自分と向きあっているようなものであり、
彼のピアノの音は、彼の心中で響いているように聞こえてくる。そしてそれは、ある種の真実なのだ。
1965年に歴史的なカーネギー・ホールでの復活リサイタルが開かれ、彼はまた人々の前に姿を現すようになった。
1985年から亡くなる89年まではドイツ・グラモフォンで録音を行い、音楽活動は続いた。
伝記的事実は、音楽そのものの背後にあり、通常目に見えない形で広がっているものだが、
このアルバムを聴くと、これは彼の、あの時期でしか形にならなかっただろうということが分かってくる。
選曲と曲順はホロヴィッツによってなされ、これも演奏と同様、音楽の永遠と刹那を感じさせてくれる。
アルバムのジャケットデザインも、教則本の表紙のようにさりげなく、
ニュートラルで、このアルバムによく合っている。
スカルラッティ:ソナタ集
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
CD, 限定版, 2009/4/29
"もう一度試してください。" | 限定版 | ¥786 | ¥660 |
CD, 2000/11/1
"もう一度試してください。" | 1枚組 |
—
| ¥3,800 | ¥100 |
CD, 2004/11/17
"もう一度試してください。" | 通常盤 |
—
| — | ¥448 |
CD, CD, 2012/12/5
"もう一度試してください。" | CD |
—
| — | ¥1,240 |
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曲目リスト
1 | ソナタ ホ長調 L.430 |
2 | ソナタ イ長調 L.483 |
3 | ソナタ ト長調 L.209 |
4 | ソナタ ニ長調 L.424 |
5 | ソナタ イ短調 L.241 |
6 | ソナタ ヘ長調 L.188 |
7 | ソナタ ヘ短調 L.118 |
8 | ソナタ ト長調 L.349 |
9 | ソナタ ニ長調 L.465 |
10 | ソナタ ホ長調 L.21 |
11 | ソナタ 変ホ長調 L.203 |
12 | ソナタ ホ短調 L.22 |
13 | ソナタ ニ長調 L.164 |
14 | ソナタ ヘ短調 L.187 |
15 | ソナタ イ長調 L.391 |
16 | ソナタ ホ長調 L.23 |
17 | ソナタ ト長調 L.335 |
商品の説明
内容紹介
巨匠ホロヴィッツが愛したイタリアの作曲家スカルラッティ作品集。
メディア掲載レビューほか
`ベスト・クラシック 100`シリーズから、ピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツ編。スカルラッティの作品を演奏した1962~68年録音盤。 (C)RS
登録情報
- 梱包サイズ : 14.09 x 12.63 x 1.37 cm; 72 g
- メーカー : ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
- EAN : 4547366017755
- 時間 : 1 時間 1 分
- レーベル : ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
- ASIN : B0002ZF076
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 248,357位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 8,450位室内楽・器楽曲
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年11月24日に日本でレビュー済み
2005年3月21日に日本でレビュー済み
クラシックは素人なので、頓珍漢なことを書くかもしれませんがご容赦を。
この人は名前だけは知っていたが、聞くのは今回が初めて。
しかし素人でもわかる表現力の素晴らしさ。
なんというか普通の人が声に出して表現すべきことが、この人の場合心が直接
指につながっていてそれがピアノを通じて表現されるという感じ。
(分かってもらえる表現なのだろうか?)
小品集なので肩をいからせて聞くことも必要ないし、値段も手ごろだし言うこと無し。
この人は名前だけは知っていたが、聞くのは今回が初めて。
しかし素人でもわかる表現力の素晴らしさ。
なんというか普通の人が声に出して表現すべきことが、この人の場合心が直接
指につながっていてそれがピアノを通じて表現されるという感じ。
(分かってもらえる表現なのだろうか?)
小品集なので肩をいからせて聞くことも必要ないし、値段も手ごろだし言うこと無し。
2016年2月18日に日本でレビュー済み
ドメニコ・スカルラッティのソナタ集は、耳が開くまでの長い間、
何かが異国情緒の馴染まない作品集でした。
「ホ長調L.23」をギター演奏で聴いてから、スカルラッティの旋律の良さを体感し、
ホロヴィッツの録音を新しく購入しました。
ホロヴィッツがこのソナタ集の真価を認めて優れた楽曲分析や深い洞察と解釈をしているためか、
聴いていて楽しく、いくつも心に届く曲が顕れます。演奏技法の研究も追随を許さないものを感じます。
巨匠と人は簡単に讃を送ることが出来るけれども、この音楽家の究めて行った努力をどれほど感知できるか、
聴くことを重ねていくよりほかありません。
ハスキルの演奏が、私個人的には、宝石箱から宝飾品をとりだし耽美する感覚になると喩えるなら、
ホロヴィッツの演奏には様々な花が咲き揃う手入れの行き届いた庭園を歩き進む感覚を覚えました。
正確を期したであろう彼の解釈は良心に基づいたものと感じるゆえに、正に「Horowitz plays Scarlatti」です。
王女マリア・バルバラとの結びつきを背景とした作曲ということを考慮すれば、多彩で甘美な響きを備えた表現も、
ある意味このソナタ集が持つ特性という真実を分かりやすく表現していることになるのか、
演奏者のこのような個性の表出は、歓迎されるものと得心しました。
ホロヴィッツが演奏会などで受け取った沢山の花束の如くのアルバムで、
一枚を聴き終えると、スカルラッティの小宇宙を、小旅行した気持ちになる名盤です。
何かが異国情緒の馴染まない作品集でした。
「ホ長調L.23」をギター演奏で聴いてから、スカルラッティの旋律の良さを体感し、
ホロヴィッツの録音を新しく購入しました。
ホロヴィッツがこのソナタ集の真価を認めて優れた楽曲分析や深い洞察と解釈をしているためか、
聴いていて楽しく、いくつも心に届く曲が顕れます。演奏技法の研究も追随を許さないものを感じます。
巨匠と人は簡単に讃を送ることが出来るけれども、この音楽家の究めて行った努力をどれほど感知できるか、
聴くことを重ねていくよりほかありません。
ハスキルの演奏が、私個人的には、宝石箱から宝飾品をとりだし耽美する感覚になると喩えるなら、
ホロヴィッツの演奏には様々な花が咲き揃う手入れの行き届いた庭園を歩き進む感覚を覚えました。
正確を期したであろう彼の解釈は良心に基づいたものと感じるゆえに、正に「Horowitz plays Scarlatti」です。
王女マリア・バルバラとの結びつきを背景とした作曲ということを考慮すれば、多彩で甘美な響きを備えた表現も、
ある意味このソナタ集が持つ特性という真実を分かりやすく表現していることになるのか、
演奏者のこのような個性の表出は、歓迎されるものと得心しました。
ホロヴィッツが演奏会などで受け取った沢山の花束の如くのアルバムで、
一枚を聴き終えると、スカルラッティの小宇宙を、小旅行した気持ちになる名盤です。
2006年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大バッハと同時代に生きたイタリア人スカルラッティの曲は、現在でも少しも古びていず、むしろ、そのいぶし銀とも言えるような渋くも華やかな曲調に多くの人が魅せられています。実際、彼のソナタの数々は幾多のピアニストによりしばしば演奏されています。
さまざまなCDがありますが、中でもホロヴィッツによるこの演奏はひときわ輝いています。一音一音をはっきりとし、けれども気品を少しも失わない彼の演奏は、不思議なほどにスカルラッティのソナタと合っている感じがしてなりません。私にとって、作曲家スカルラッティの、あるいはヴィルトゥオーゾ・ホロヴィッツのCDをどれかひとつ選べ、と言われた場合、真っ先に選ぶのがこのCDです。もしかすると、ここまで聴いたクラシックCDの中で、(グールドのバッハと並んで)最も愛しい曲かもしれません。
これだけの量があってこの値段は相当安いので、手にすることをおすすめします。
さまざまなCDがありますが、中でもホロヴィッツによるこの演奏はひときわ輝いています。一音一音をはっきりとし、けれども気品を少しも失わない彼の演奏は、不思議なほどにスカルラッティのソナタと合っている感じがしてなりません。私にとって、作曲家スカルラッティの、あるいはヴィルトゥオーゾ・ホロヴィッツのCDをどれかひとつ選べ、と言われた場合、真っ先に選ぶのがこのCDです。もしかすると、ここまで聴いたクラシックCDの中で、(グールドのバッハと並んで)最も愛しい曲かもしれません。
これだけの量があってこの値段は相当安いので、手にすることをおすすめします。
2015年8月29日に日本でレビュー済み
今日、スカルラッティのソナタはコンサートにおける人気の演目のひとつである。小曲ながらも格調の高さがあり、同時代のバッハほど重く、堅苦しさがない一方で、折り目正しく整然とした音楽には共通点があり、かつ聴き終わったあとに、爽快な風が吹き抜けたような清潔感がある。そうしたスカルラッティのソナタの魅力を、生涯にわたって一貫して伝道してきたのはホロヴィッツの最大の功績といっても過言ではない。しかも曲目の選択とその順序にはホロヴィッツの意匠の美学が隠されている。本集はその典型といってよいだろう。
→ Vladimir Horowitz-Complete Recordings on Deutsche Grammophon も参照
→ Vladimir Horowitz-Complete Recordings on Deutsche Grammophon も参照
2014年12月7日に日本でレビュー済み
これはスカルラッティのチェンバロ曲からホロビッツが演奏した17曲のピアノソナタ集。
原曲は聴いたことがないが、ここの音楽はとても優しくてとても心が安らぐなあ。
それは原曲に寄るところも大きいのだろうが、そんな音楽をホロビッツのピアノが音の微妙な強弱や音色の違いを出すことによって生み出される効果も絶大なんだろうなと感じた。
気楽に聴くのも良し、真剣に音と向かい合って聴き込むと格別の贅沢も味わえるといった音楽ではなかろうか。
とても気に入りました。
原曲は聴いたことがないが、ここの音楽はとても優しくてとても心が安らぐなあ。
それは原曲に寄るところも大きいのだろうが、そんな音楽をホロビッツのピアノが音の微妙な強弱や音色の違いを出すことによって生み出される効果も絶大なんだろうなと感じた。
気楽に聴くのも良し、真剣に音と向かい合って聴き込むと格別の贅沢も味わえるといった音楽ではなかろうか。
とても気に入りました。
2008年4月25日に日本でレビュー済み
18世紀前半〜半ばにかけて、主にスペインで活躍した作曲家ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)のチェンバロのための小品から17曲を選んで演奏した一枚。
ホロヴィッツが58歳〜63歳だった、1962年11月〜1968年2月にかけての録音。
速いテンポで奏される、軽快な「ト長調 L.209」。(トラック3)
哀愁漂う、メランコリックな「イ短調 L.241」。(トラック5)
奥ゆかしく、寂しげな風情も味わい深い「ヘ短調 L.118」。(トラック7)
溌剌として、華麗な気分にあふれた「ニ長調 L.465」。(トラック9)
緩急のテンポの付け方、変化が絶妙な「ホ長調 L.21」。(トラック10)
晴朗、快活な歌い口の「ニ長調 L.164」。(トラック13)
フェルメールの名画を彷彿させる、静謐感と透明感に満ちた「ヘ短調 L.187」。(トラック14)
スピーディーなテンポで一気呵成に弾きあげられた「イ長調 L.391」。(トラック15)
クリスタルの如き、玲瓏、玉を転がす美しさが何とも言えず素敵な「ホ長調 L.23」。(トラック16)
鍵盤のマジシャン、ホロヴィッツの面目躍如たるピアノ小品集。一服の清涼剤を味わった気分、て言ってもいいかな。名人の話芸を聴くようなホロヴィッツの、自由自在な語り口の素晴らしさに魅了されました。
ホロヴィッツが58歳〜63歳だった、1962年11月〜1968年2月にかけての録音。
速いテンポで奏される、軽快な「ト長調 L.209」。(トラック3)
哀愁漂う、メランコリックな「イ短調 L.241」。(トラック5)
奥ゆかしく、寂しげな風情も味わい深い「ヘ短調 L.118」。(トラック7)
溌剌として、華麗な気分にあふれた「ニ長調 L.465」。(トラック9)
緩急のテンポの付け方、変化が絶妙な「ホ長調 L.21」。(トラック10)
晴朗、快活な歌い口の「ニ長調 L.164」。(トラック13)
フェルメールの名画を彷彿させる、静謐感と透明感に満ちた「ヘ短調 L.187」。(トラック14)
スピーディーなテンポで一気呵成に弾きあげられた「イ長調 L.391」。(トラック15)
クリスタルの如き、玲瓏、玉を転がす美しさが何とも言えず素敵な「ホ長調 L.23」。(トラック16)
鍵盤のマジシャン、ホロヴィッツの面目躍如たるピアノ小品集。一服の清涼剤を味わった気分、て言ってもいいかな。名人の話芸を聴くようなホロヴィッツの、自由自在な語り口の素晴らしさに魅了されました。
2008年6月4日に日本でレビュー済み
なんて優雅でオシャレな演奏なのでしょう!
それまでやや地味な存在であったスカルラッティの名を一躍メジャーにした記念碑的名盤です。
クラシック界においては、“グールドのゴールドベルク”と肩を並べるような存在かもしれません。
ホロヴィッツのテクニックによってあまりにもさらりと弾かれているため、
じっくり聴き入る他に、BGMとして聞き流してもけっして邪魔な存在にはなりません。
ホロヴィッツというと、超絶技巧でならしたピアニストという印象がありますが、
このアルバムや彼のショパン・モーツァルトなどを聴くと、
やはり稀有なる繊細な神経の持ち主であったことも良くわかります。
それまでやや地味な存在であったスカルラッティの名を一躍メジャーにした記念碑的名盤です。
クラシック界においては、“グールドのゴールドベルク”と肩を並べるような存在かもしれません。
ホロヴィッツのテクニックによってあまりにもさらりと弾かれているため、
じっくり聴き入る他に、BGMとして聞き流してもけっして邪魔な存在にはなりません。
ホロヴィッツというと、超絶技巧でならしたピアニストという印象がありますが、
このアルバムや彼のショパン・モーツァルトなどを聴くと、
やはり稀有なる繊細な神経の持ち主であったことも良くわかります。
他の国からのトップレビュー
MR CHARLES POPE JR
5つ星のうち5.0
Bravo !!
2016年4月15日にカナダでレビュー済みAmazonで購入
magnificent remastering of these benchmark recordings.
Dr. Steve Bennett
5つ星のうち4.0
A treasurable CD in significantly-improved sound
2014年1月12日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
I have owned these Horowitz performances since their LP days and most recently in a SONY single bit mapped (SBM) CD from the mid 90's. Unfortunately, the sound of these performances was always peculiar, with little bass and with a hardness and lack of clarity, which perhaps was due to the producers' (Thomas Frost, Paul Myers) close focus to Horowitz's piano. That plus the fact that Horowitz was clearly playing in a style which I assume he believed more closely approximated the sound of the harpsichord for which Scarlatti had originally composed these pieces.
This new DSD/Blu spec transfer does much to correct these deficiencies, as Horowitz's tone now "sings" in a way that - at least in his piano's treble registers - allows one to appreciate the beauty of his tone as well as a certain amount of space around the sound picture (especially in selections 1-3 and 16-17). One can also better hear and appreciate the interactions and counter play of cross melodies of the various pieces, although the sound picture is still weak in the bass registers.
If you enjoy Horowitz's Scarlatti , then this Blu-spec CD is now the one to have..and with luck you may be able to purchase from Amazon sources for less than $25 delivered.
This new DSD/Blu spec transfer does much to correct these deficiencies, as Horowitz's tone now "sings" in a way that - at least in his piano's treble registers - allows one to appreciate the beauty of his tone as well as a certain amount of space around the sound picture (especially in selections 1-3 and 16-17). One can also better hear and appreciate the interactions and counter play of cross melodies of the various pieces, although the sound picture is still weak in the bass registers.
If you enjoy Horowitz's Scarlatti , then this Blu-spec CD is now the one to have..and with luck you may be able to purchase from Amazon sources for less than $25 delivered.