不安げでドラマティック、退廃的で色っぽい。
色んな感覚が入り混じってとてもゴージャスです。
時代・ジャンルには統一感がなくごった煮状態。
でも1曲ごとにこだわりを持っている選曲されているので
王家衛独特の世界観とインパクトの強さを楽しめていいと思います。
過去の作品を思い出させる選曲のせいもあって目新しさにかけますが、
オリジナルでは№8と11が気に入ってます。
ただ今まで彼の作品を見たことがなくて、いきなりこのサントラから聴いてしまうと
取り残された感があるかもしれません。
映画を見てから聴いた方がより楽しめると思います。
彼のチョイスする音は私好みのものが多いので
その延長線で彼の映画が好きな気がします。
過去の王家衛作品にも登場したお馴染みの音に加えて
クラシックや他の監督作品からの楽曲。
既にある曲を使って、時折オリジナルも混ぜて。。。
音楽とストーリーを濃く絡ませて作品が成り立つ王家衛の世界は
オペラの世界と何となく似ているような。
ジャケットはやはりチラシと同デザイン。
裏ジャケに出演者6人(トニー・レオン、コン・リー、フェイ・ウォン、
ドン・ジェ、チャン・チェン、カリーナ・ラウ)の小さい写真が載っています。