『HOOPS MEN SOUL』 猿マネ日本人による、魂無き似非ヒップホップ・スタイルの虚しき炸裂。軽薄な恋愛劇と、不良が暴れ回るアクションの展開する、少年ジャンプ的男気溢れるオコタマ作品。唯一、ギャグは面白い。それだけで突っ走って、もっとアナーキーにしてしまえばいいものを、ヘンにちゃんとした映画にしようとする所がまた幼稚。
『Jam Films 2』の4作品中で一番面白かった。短編映画というより、外国人向けの日本紹介番組を模したコント。日本&日本人をよく知らない外国人が観たら、日本&日本人を勘違いしそうで嫌だなぁ。ダサ男を演じている片桐仁は、キモお洒落だ。(「キモお洒落」とは私が作った造語で、「気持ち悪い」+「お洒落」という意味)金も地位も名誉も手に入れた男を演じている小林賢太郎が格好良く映っているが、彼ってこんなに美形だったっけ?ヒロインの市川実日子が可愛い。
1本約30分の作品4本立て。作品によってはあと15分、あと10分とカウントダウンしながらの鑑賞に。ラーメンズの出てた「机上の空論」は楽しめたが、狙いすぎな感あり。「CLEAN ROOM」これが1番ダメかな。無菌室がファスナーってのはどうだ。あっ、最後に繋がるのか。麻生久美子は良かった。「HOOPS MEN SOUL」スピード感が売りのようだが、30分を長く感じた。「FASTENER」見るべきシーンはたくさんあったが、終盤に主人公がテーマに直接言及すればするほど見せられるこちらはトーンダウン。