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アルプス山脈の中で、裸で眼をくりぬかれ、手首が切断され、胎児のような形で縛られ傷だらけになっている死体が発見された。捜査を開始したパリのベテラン刑事ニーマンス(ジャン・レノ)は、山脈のふもとにあるゲルノン大学に疑惑の目を向ける。一方、若手刑事のマックス(ヴァンサン・カッセル)は別の事件の捜査で大学に着目していた。やがて両者はふとしたことから出会い、事件の真相を探究しようとするのだが…。
『カフェ・オ・レ』『アサシンズ』など、フランスの先鋭監督として知られるマチュー・カソビッツによる猟奇サスペンス・アクション映画だが、ここではハリウッド映画を目指したかのようなスピーディなカット割りや、雪山での乱闘にカーチェイスなど、アメリカ映画さながらのメジャー志向濃厚な大作として成立させている。いまや大スターの貫禄十分のジャン・レノと、カソビッツ映画の常連でもあるカッセルとのちぐはぐなやりとりもおもしろい。(的田也寸志)
レビュー
製作: アラン・ゴールドマン 監督: マチュー・カソヴィッツ 原作・脚本: ジャン・クリストフ・グランジェ 撮影: ティエリー・アルボガスト 音楽: ブルーノ・クレ 出演: ジャン・レノ/ヴァンサン・カッセル/ナディア・ファレ/カリム・ベルカドラ/ディディエ・フラマン/ジャン・ピエール・カッセル/ドミニク・サンダ 声の出演: 菅生隆之/山路和之/魏涼子/水野龍司/たかお鷹/長克巳/久保田民絵
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)