羊たちの沈黙 [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | ジョディ・フォスター, ジョナサン・デミ, アンソニー・ホプキンス, テッド・タリー, テッド・レビン, スコット・グレン |
言語 | 英語, 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 58 分 |
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商品の説明
Amazonより
大柄な白人女性が皮を剥がれて殺される凄惨な事件が多発していた。捜査に行き詰まったFBIは訓練生クラリスに、自らの患者を9人も惨殺して食べた獄中の天才精神科医レクター博士に協力を求め犯人像を割り出すという命令を与える。
紳士で知的な殺人鬼レクター博士。この極端な二面性をもった役柄をアンソニー・ホプキンスは実に魅力的に演技。ジョディー・フォスター演じる純粋で実直なクラリスとレクターとの人物対比は秀逸だ。後半に登場する狂気の染みついた犯人の家はその情景描写だけで十分に気味悪く、そこでの緊張感あふれるクライマックスシーンはまさに映画の醍醐味である。アカデミー賞主要5部門を独占。サイコ・サスペンス映画として1つの頂点を極めた作品である。(ビーンズおがわ)
レビュー
製作総指揮: ゲイリー・ゲッツマン 製作: ケネス・ウット/エドワード・サクソン/ロン・ボズマン 監督: ジョナサン・デミ 原作: トマス・ハリス 脚本: テッド・タリー 撮影: タク・フジモト 音楽: ハワード・ショア 出演: ジョディ・フォスター/アンソニー・ホプキンス/スコット・グレン/テッド・レヴィン/ダイアン・ベイカー/ブルック・スミス/カシ・レモンズ/アンソニー・ヒールド 声の出演: 佐々木優子/堀勝之祐/有本欽隆/家中宏/藤木聖子/水田わさび/湯屋敦子/石井隆夫
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 英語, 日本語
- EAN : 4988142233325
- 監督 : ジョナサン・デミ
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 58 分
- 発売日 : 2004/11/19
- 出演 : ジョディ・フォスター, アンソニー・ホプキンス, スコット・グレン, テッド・レビン
- 字幕: : 日本語, 英語
- 言語 : 英語 (Dolby Digital 5.1), 日本語 (Dolby Digital 2.0 Surround)
- 販売元 : 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
- ASIN : B000657OQW
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 175,226位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 6,407位外国のミステリー・サスペンス映画
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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あとレクターの脱出劇が凄かった!
この映画はジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスのコミュニケイション、或いはカウンセリングが描かれているのですが、同時にバッファロー・ビルと言う存在が描かれています。バッファロー・ビルとは実在したアメリカ史における有名な人物であり、それはバッファロー狩りと結びついている。この映画のシリアル・キラーは女性を殺し皮を剥ぐ、これは女性を狩猟の対象と見ているとイメージ化され、それが捜査側から名指され明確化されています。つまり捜査側も殺され、皮を剥がれ、川に捨てられる女性を動物の様に見せてしまうとも言えます。この映画の舞台は1980年代であり(壁のマドンナのポートレイトやバッファロー・ビルの部屋に流れるコリン・ニューマン!)、FBIはともかく地方の保安官は男性で占められている事が、葬儀場のシーンで示唆されます。狩られる女性を狩る側も、その犯罪者を狩る側も男性の視線が前提とされていると見えるのです。そしてフォスターの不安の一端はここに有るとも言えます。
スコット・グレンは、若くて小柄で女性的な表層を利用する選択をする、獄中のホプキンスの関心を引き出す為に。フォスターはグレンの関心を引きたいと考えている。尊敬する教師や上司として、と同時に性的に、また失われた父親の存在が持つ安心感を埋める可能性として。
ホプキンスは完全なるサイコパスと呼ばれるが、同時に精神科医でもある。フォスターとの対話を選択するのは、グレンのトラップを理解しながら、ミグスの性的嫌がらせを引き出してしまう何かに着目するからだと言えるのでは。フォスターは視られる側なので有り、同時に視る側に侵入しようとしているのです。ホプキンスは対話する事により彼女を患者もしくは弟子もしくは友人と言う中間的な場所に置く。彼女のトラウマを引き出し、それを乗り越える方向性を与える。
レクターとビルは全く違うのです。レクターは少なくともこの映画では性的ではない。バッファロー・ビルは口紅を塗りながら「ファック・ユー」と口走るのは、女性化しながら男性の主体を持つと言う事ではなく、或いは「ミー」では無いのは、欲望の対象に囁かれる言葉を聞く主体で在りたいと言う欲望を示していると思われるのです。視る側から視られる側へ。しかし彼は暗視スコープを手放せないし、逃れられないのです。
この映画がアップが多いのはそうした視る側と視られる側のせめぎ合いを観客も同期する為です。フォスターのアップになると彼女の瞳の光の無さ、まるで義眼の様な印象が生まれるのです。薄い虹彩と黒い縁と中心、まるで視る機能より視られるための造形の様に思えます。彼女は男性の視線を感じる。空港で振り返る男が前を横切り視線を送る。彼女は成年の男性の安心感を保証する父親が失われたまま成長しなくてはならなかった。視線を意識する、それは子羊の叫びを聞き分ける事なのです。暗闇で暗視スコープの優位性を持たないが故に。
今回ヘッドフォンで鑑賞したのですが、ホプキンスとの対面前に警備室の場面で、低く不安定なオルガンのドローン的演奏が聴きとることが出来ました。フォスターの漠然とした不安を感じさせる為であり、この後以降ホプキンスとの対話にはこの効果は用いられていません。この映画はタイトルで沈黙と謳いながら様々な音でひしめいていると言う印象です。そして動物のイメージ、蛾、バッファロー、羊、猫やプードル。しかしそうした記号的饒舌さがを前に、観客が見る側である事を忘れてはならないとも感じます。レクターとの最後の対面の後、オハイオに移動したフォスターの髪色が少し変化しているように感じます。少しブラウンが濃く見える。これは回想場面の少女の髪色に近い。これはレクターによるカウンセリングが終了したことを示すのではないかと。対してバッファロー・ビルは変身し損ねるのです。
1.冒頭はFBIアカデミー(FBI Academy)です。海兵隊のクァンティコ基地に軍の犯罪捜査部門とFBI、DEAの各アカデミーがテナントとして入っていて、BSUが支援するようです。(Garrison information / Marine Corps Base Quantico) 原作(1988)の映画化は時期的にFBIの凶悪犯罪者対策(Violent Criminal Apprehension Program)の拡充と重なるそうです。(History / Behavioral Science Unit, 1h57’18”) 作中のガム(T.レヴィン)は、レクターによれば変身願望のサイコキラーです。(29’16”: a fledgling killer; 55’45”: from thence into beauty; 1h08’55”: He covets.; In popular culture / Gary M. Heidnik) キャサリンに対して「it」を使っている(57’47”)のは、意図的なモノ扱いのためのようです。
2.フォスターさんは1972年から子役で出演し、「タクシードライバー」(Taxi Driver、1976)で売春婦(Child prostitution)を演じました。「告発の行方」(The Accused, 1988)では集団レイプの被害者役です。(Jodie Foster filmography) 本作のクラリスは10歳の時に保安官の父が殉職(40’50”)したため2か月後孤児院に送られた設定です。バージニア大学で心理学と犯罪学を専攻し、夏季セミナーで講師のクロフォードと議論(6’07”)したのをきっかけにFBIに入ります。(The Silence of the Lambs / Clarice Starling) 一方、レクターはハーバード大医学部を3番(cum laude)で出た秀才(21’19”)です。ボルティモアの医療刑務所(8'15")に8年収監されていて(30'37")、脱獄にチルトン博士(A.ヘラルド)の承認欲求(51’36”, 1h0’41”)を利用します。機会をうかがっていたことが暗示されます。(All good things to those who wait. , 31’27”)
3.原題「The Silence of the Lambs」は、「子羊の幻聴を払拭するには同じ立場のキャサリンを救うしかない」(1h12'14")というレクターの助言を暗示するようです。(Synopsis / The Silence of the Lambs (novel)) レクターをインタビューする立場のクラリスは、逆にレクターのおかげでトラウマを克服する展開です。検死場面の「wrongful death」(43'34")は医師の他殺認定だそうです。コモンローでは加害者の殺人罪が問われ、被害者の権利は消滅するので、原題には声なき被害者のための報復(retribution)の意味が込められたようです。(Common law jurisdictions / Wrongful death claim) なお、アレゴリーとしての羊は、ヨハネ福音書(Gospel of John)/黙示録(Book of Revelation)の子羊(lamb)、「イサクの犠牲」(Sacrifice of Isaac)の牡羊(ram)というように、使い分けがあるそうです。(Lamb of God; Binding of Isaac)
・皮を剥ぐという猟奇的な連続殺人
・凶悪殺人犯として特別な刑務所の1番奥に監禁されている天才レクター博士
・連続殺人犯逮捕のために、監禁されている連続殺人犯に協力してもらうという手法
・レクター博士逃亡現場で、はりつけにされた警官
・暗視スコープの使用
今でこそ、いくらでも同様、それ以上の作品はありますが、当時はすごい映画を観ちゃったなぁという感じでした。今回観ても、やっぱり面白いなぁという印象。レクター博士から受ける威圧感はすごいですよね。後、レクター博士を見ていると、どうしてもキョンキョンが頭に浮かんできてしまうのは私だけでしょうか。
そしてまたひとり消えた。
捜査の手がかりを求めて獄中にいるドクターを訪ねた。
そのドクターは頭が切れすぎるくらいで
牢のなかにいるにも関わらず犯人がわかるようだった。
犯人は所詮脇役だった。
その生い立ちや精神、考えなどは知らない。
ドクターの頭脳、強かさ、行動力、推察力、洞察力、狂気さを感じるためだけの作品だった。
ドクターの言葉、動きになにか意味があるのか、
ドクターの動きに集中するので眠たくはなかった。
あと、ワンちゃんがめちゃくちゃ吠えるので目が覚める。
犬質となってからはなおさら。