精神疾患がどうとか、神様がどうとか、指運びがどうとか、何々時代はとか、いつもバド・パウエルには前置きが付いてくるけど、黙って聴いてみてそれで良ければ良いではないかと思う。
誰も本当のバド・パウエルを見たことも話したこともないのに、なぜそんなに前置きを語れるのか、いつも解説文を不思議に思う。
一人の人間が生きていくのに嗜好や興味の変化は当たり前のこと。
心の病気を語るより、アルバムごとにこの曲のここが好きとか、ここが面白いとか言ってもらいたい。
僕は「虹の彼方に」が好き。アップダウンの激しいトロッコに乗ってるような展開のあとに、急に春の野原に放り出されるような優しい終わり、素敵です。