待望のセカンドアルバムは、シングル「ストロベリーチップス」「マーチングマーチ」「Baby Blue!」の3曲のほか、谷川俊太郎が詩の朗読で参加した「芝生」など話題作品を多数収録。トータルプロデュースはもちろんオシャレ・トラック・ファクトリーことRip SlymeのRyo-Z、Dj FumiyaらによるあのO.T.F!
なんちゃってヒューマン・ビート VOXも、ジョー・ストラマーも、BOOWYの「B・BLUE」も、詩人の谷川俊太郎も並列させてしまえる力業はハルカリならでは。もちろんそれらはリリックの一部だったり、サンプル・ネタのひとつ。でも、決してそれらが「ひとつに過ぎない」レベルに終始していないのが、脱力系ラップ2人組としてデビューした頃との大きな違いだ。
DJ FUMIYAがRIP同様、本腰でトラックを作っていたり、FPMも自作ではできない2004年の歌謡を件の「B・BLUE」の大ナタぶるいで表現していたりするのも、真剣さの証明ではないか。それぐらいハルカとユカリは美味しくてハイレベルな素材で、できた料理はジャンクでもスロウでもない新趣向を見せている。(石角友香)
「ストロベリーチップス」「マーチングマーチ」、そしてBOOWYをサンプリングした「BABY BLUE!」のシングル3曲を含む、セカンド・アルバム。お馴染みO.T.F.をはじめ、YO-KING、YUKIら豪華な作家陣の中には、詩人・谷川俊太郎氏の名も! (C)RS