兄弟でヂュオを結成したジャズピアニスト。15年経っても一向に仕事が増えない。そこで、女性ヴォーカリストをフィーチャーしたところ大成功。だが、次第に3人の思惑にほころびが生じる‥。
本作品は、とにかくミシェル・ファイファーの歌と美貌に尽きる。彼女が吹き替えなしで歌う‘MORE THAN YOU KNOW‘‘CAN‘T TAKE MY EYES OFF YOU‘‘FEELINGS‘はどれをとっても聞かせる。プロの歌手並みに上手い!大晦日の晩、ジェフの弾くピアノの上で赤いドレスを纏って歌う姿は圧巻。ブロンドの髪、ブルーの瞳、目鼻だちのくっきりとした顔、抜群のプロポーション、どこをとっても女性特有の色っぽさ、妖艶さを兼ね備え超セクシーだ。女性像の美の極致を感じさせる。
最後、ジェフがミシェルを訪ね、別れ際に「また、会えるかな?」と尋ねる。ミシェルは「あなたはどう思う?」と返す。ジェフは「会える、勘だけどね」と答える。ミシェルは何も言わずに歩き去る。そして、‘MY FUNNY VALENTINE‘が流れ、余韻の中に粋な別れ‥永遠の別れを予感させる。
全編を通して、ストーリー性、展開、キャスト‥どれをとってもオシャレで合格点だ。ミシェル・ファイファーの魅力、大人の恋の駆け引き、兄弟愛が描かれた名作と評価したい。