この映画の存在は知っていたものの、元々健康志向で超健康体なのであえて見ていなかったが
プライムに追加されたし子供にも見せたかったので視聴しました。そして、改めて自分が日本人に生まれたことを
これ以上なく感謝しました。 アメリカの学校で給食として、どうみてもジャンクフードだろ?
という犬の餌みたいなのを疑いもなく食わされる子供たちが可哀そうで可哀そうで見ていられなかった。
とにかく自分達の利益を最優先して、倫理観無用で情報弱者から毟り取るアメリカの業者は鬼畜以外の何者でもない。
スパーロックの動向を見るうにつけ、『もうやめとけよ、、、』と何度も思ったし、
彼女や家族へはさぞかし心配をかけたのであろうが、それでも常軌を逸する実験を最後までやり切ったことでしか得られない
肉体的、精神的変化や数値だからこそ、これほど社会にインパクトを与えることができたんだろう。
最初の設定が”一か月間”だったから良かったが、もしこれが”3か月間の実験”だったら間違いなく命を落としていたんじゃないか?
★一つの人はマック関係の人なのかもしれないが、本作を見て他人事だとか営業妨害、過剰演出と言うのはさすがにちょっとな、と思う。
そして、自らのジャンクフード生活を肯定し、自己責任だから他人にとやかく言われる筋合いはないという人間に言わせてもらうが
私は摂生のおかげで何年も病院にかかったことなどない。体に取り込むもの全てが健康を左右している。
だから、ジャンクフード生活の人間が絶対に病院にかからない自信があるのならともかく、無知で無関心な他人の不摂生による保険料の負担を
摂生している健常者が背負っているなんてハッキリ言って反吐が出る。
マック筆頭にファーストフード、コンビニ弁当、ジャンクフード類多様者、喫煙者、アル中は保険料をもっと上げてほしいところだ。
ついでに私から、確実に95%以上の人が勘違いしていることを追記させていただく。
本作のレビューや本編での食品団体が『ジャンクフードだけでなく運動不足も原因』とフォローしているが、それは完全に間違っている。
運動そのものは結構だが、運動することで摂取した有害なものがチャラにできると思ったら大間違いだ。
運動はあくまで体への適度な負荷であり、日常生活において可能な行動や振り幅が広がるメリットがあるだけで、それ以上でもそれ以下でもない。
現代人は食品業界の巧みな誘惑で、食欲を抑えることができない。食べたくてたまらない。
悪いことに基本的に精神的なストレスを生みやすい社会なので、その解消を食へ向ける機会も多い。
その背徳感まで一緒に洗い流さんとするように、ジムやヨガに通って汗を流したりするが、体というものはそんなに単純なものではない。
有害物質を体内で濾過し、一時的に生命維持活動を続けているが、体は確実にダメージを受けている。
健康というのは単に、摂取カロリーを運動による消費カロリーが上回ることで、見た目が痩せている状態を指すわけではない。
”肥満でなければ大丈夫”というわけではないのだ。 作中の黒人2人組のように『腕立て伏せしてるからマック食べても大丈夫』
という歪んだ理屈をしゃあしゃあと言うのは健康リテラシーが極めて低いとしか言いようがない。しかしそういう人間がほとんどだ。
カロリーの意味を知らない人間が多いのに寒気がした。
加えて、健康食品など『~に効く』などの紹介で一気に商品がなくなるのも、人間の弱さを物語っている。
そういう人間は摂取において、ジャンクフード100に健康食品20で 『100-20=80』と本気で思い込んでいるようだが
実際は『100+20=120』なのだ。まずはそこを認めないと先へは進めない。
”良い”とされるものが悪いものをチャラにしてくれる訳ではない。中和も浄化もリセットもない。運動で”燃焼”もあり得ないのだ。
悪いものは”取らない”しかない。
よく考えれば自然界の動物はほとんど体型に違いはない。人間だけだろう、あんな太くてデカい腹や尻周りなのは。
もはや奇形としか言いようがない。
話は逸れるが、日本人にとって入れ墨はまだまだ受け入れにくく、体に傷を、という見方をされがちだが
私に言わせれば、そんなものは表面上の模様に過ぎず、むしろ不摂生による肥満の方が寿命も縮まるし、見た目にもコンプレックスを
抱えた生き方をする場合が多く、よっぽど生に対する冒涜であると思う。
だから利益優先で消費者を洗脳する食品業界は糾弾されるべきだが、欲に負けて受け入れてしまう消費者側の無知と弱さも十分問題だ。
作中での、14才の女学生が『遺伝だから仕方がない』と言い訳していたのがもどかしい。
それにしてもインタビューを受けていた団体の代表は見るからに悪党面だったな。