ラストという事で、この際、と他人の曲が6曲も入ってるのが特徴ですが、これが良い意味でスパイスになっています。また、"らしくない"曲にも、彼らの作曲ユニットとしての成長ぶりがうかがえて、全体としてバラエティに富んだ内容になってます。この3枚目が通していちばん聞き易いのではないかな。
「ラブスレイブ」は冒頭、英語のコーラスとリードの掛け合いがファンタジックで、ギターも控えめ、音楽的に新しいところを狙ってます。これが1曲目である事で、3枚目全体のイメージを印象付けていると言えるでしょう。
「くじびきアンバランス」、「ここだよ。」、「恐竜少女」はいつものアンセブ節の軽快な曲。「恐竜少女」の歌詞は良いですね。「ここだよ。」は「とらのあな」のテーマソングであやしい(^^;)歌詞です。
「はじめての夏」はファンキーなベースとホーン・セクションが印象的で、これも"少し違うとこ"を狙った曲。「かがやきサイリューム」、「フィギュアになりたい」はどちらもアンセブには珍しい静か目の曲で、じっくり歌詞を聞くべし。「フィギュアになりたい」のピアノのイントロが良くて、こういうアコースティックなアレンジもうまいんですね。
「ALIVE」は他人の曲ですが、様式メタル調な荘麗な盛り上がりがかっこいい。「1+1」のイントロのシューゲイザー風なギターの壁も凄い。これはスローな曲なんですが、「かがやきサイリューム」、「フィギュアになりたい」と合わせて、終盤3曲ゆるやかな曲が並ぶのも、この3枚目の特徴と言えるかも。しかしその後の「天罰!エンジェルラビィ」のライブの強烈な盛り上がりで目が覚めます(笑)。これについてはDVDを見ると、その凄さが体感できます(^^;)。ありゃマジに伝説モノでは。