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かつて大阪で名をとどろかせていた伝説のやくざ修治(高倉健)は、今では足を洗い、若狭湾の小さな港町で漁師を営みながら妻・冬子(いしだあゆみ)ら家族とともにささやかに暮らしていた。しかし、よそから流れてきた飲み屋の女将・螢子(田中裕子)とその情夫・矢島(ビートたけし)の出現によって、やがて彼は再び修羅の世界へと足を踏み入れていく…。
監督・降旗康男、撮影・木村大作、主演・高倉健の黄金トリオが放つノワール調やくざ映画。『冬の華』以来久々にやくざを演じた健さんだが、その背中に隠された刺青は人生の苦渋を負ったもので、それもまた痛々しいほど魅力的だ。ダークな映像、トゥーツ・シールマンスによるハーモニカのやるせない調べなど、ここでは徹底的に暗愁が漂い、その中で大人の男女の機微がせつなく描かれている。(増當竜也)
レビュー
監督: 降旗康男 脚本: 中村努 出演: 高倉健/田中裕子/田中邦衛/大滝秀治/寺田農/小林稔侍/下條正己/ビートたけし/あき竹城/真梨邑ケイ/檀ふみ/乙羽信子/奈良岡朋子/いしだあゆみ
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)