76年発表の本作のみで姿を消したセントラル・パーク・シークスの作品。W.アレンの「ギター弾きの恋」(1999)やL.ハルストレムの「ショコラ」(2000)あたりでジプシー音楽ブームに火がつましたが、これをきっかけに再評価された70年代の「アコースティック・スウィング」と呼ばれるジャンルを代表する名盤です。
このジャンルは「ジャズとブルーグラスの融合」という言葉で表現されます。本作はどちらか言うとカントリーよりもジャズ寄りの姿勢で、特にジャンゴやS.グラッペリあたりのヨーロッパ系の優雅なジャズを髣髴とさせます。本作品はゆったりと落ち着いたテンポの曲が多く、アコースティック楽器の響きがとにかく心地よいです。日曜日の天気のいい午後にお日様を浴びながらのんびりと聴いて下さい。