私はスウェディッシュ・ポップにそんなにハマらなかったのはその独特の甘味が要因でした。そんな中にあってHWMはその甘さを程よく抑えかつポップさを前面に押し出していてホント私の理想の音を奏でてくれていました。前作は初っ端のAlternative Girlからそのキラキラ感に胸躍らせたものです。別プロジェクトのモナスティアがガレージ演ってて、このHWMではパワーポップと棲み分けもバッチリいってました。それはモナスティアの初来日のライヴでも感じられました。
そしてこの待望の本作を聴いたわけですが、一聴して前作より甘さがより抑えられエモ―ショナルに深化したHWMがそこにはいました。しかしながら、コーラスも希薄で申し訳ないんですがこの深化は私にとって望んでいないものでした。全体とおして抜け目なくきっともっと若いコならM1,M2,M5,M8の疾走感は気に入ると思います。けど自分みたいなパワーポップ好きには一回聴いたら飽きるし、こういう音を奏でるバンド(例えばAARなど)なら他に代わりはいっぱいると思います。
少々厳しくなったのはそれだけ私が1stを気に入っていた表れなのです。その中で4曲目の「Sympathy For You」は1stの曲を彷彿させパワーポップ好きに支持されると思います。こういうナンバーを次作にもっと入れていただきたいです。ちなみに最後にヘルプが収録されているんですが、HWMにはもっとふさわしいビートル・カヴァーがあったはずです。