前のアルバム"rainbow"が結構大人の視点での歌詞だったのに比べると、未熟な恋心をテーマにしたやさしい曲の多いアルバムです。1曲目「あいたいよ」の歌詞にあるような、うじうじしてなかなか自分の気持ちをストレートに言葉にできないって男、なんだかかっこ悪いけど、自分でもかっこ悪いってわかってるから、なおさら好きな子の前でどうしていいのかわかんなくなっちゃうんだよね。シュガーフィールズは思春期の男の子の恥ずかしい内面を肯定的にとらえて歌にするのがうまいね。
シュガーフィールズというと"宅録=打ち込み中心"のマニアックなイメージがつきまとってしまうけど、もはやその域は脱して万人に受け入れられるスカッとしてポップな仕上がりの佳作です。音的には、rainbowと同様のダイナミックなバンド・サウンドで、くるりの岸田氏や、アナログフィッシュの下岡氏などのゲスト参加も得て、厚みとひろがりが出てます。