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16年ぶりとなるNSPのオリジナル・アルバム。70~80年代に地味に活躍しつつ、しっかりと人気を獲得した三人組フォーク・グループ、NSPの再結成アルバム。彼らのもの哀しい歌声がラジオから流れてくると、20年前に戻った気分になる。大人の青春挽歌だ。 -- 内容（「CDジャーナル」データベースより）1989年に活動を休止して以来、NSPとしては19年ぶりのオリジナル作品。天野滋、中村貴之、平賀和人のオリジナル・メンバーによってNSPが復活したのは3年前の2002年だが、新作のリリースを機に本格的なグループ活動に拍車がかかるだろう。NSPといえば、往年のファンにとって、青春時代の切なさを描いた「夕暮れ時はさみしそう」などのヒットが懐かしい。また、メンバーのハーモニーもその魅力のひとつだが、今回のアルバムでも全編にわたりアコースティックなサウンドに生ギター、熟練したハーモニーを響かせ、全11曲を収録している。 各メンバーが年輪を重ねた19年という年月は、詞の内容にも人生を感じさせる深みが増している。随所に感じられるのは、大人の生活空間から浮かび上がってくる恋愛観だ。そろそろリタイアというタイムリミットが身近に見えてきた団塊世代に漂うある種の哀愁感、そしてその年代だからこそ持つことのできる艶っぽさも垣間見えて心憎い。 (小林泰介) --- 2005年03月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
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