『リリー』で華々しくデビューしたANATAKIKOU待望のフル・アルバム。
どきどきしながら聴き始めたのだけど、期待を裏切らない素晴ら
しい出来。 疾走する1曲目。『いけないところで 言うわ!』な
4曲目まで秀曲ぞろい。5曲目で落ち着かせて、後半へと誘い
ます。 最終曲の『幻想港町』は何回か聴くといかにもANATAKIKOU
らしいなとつくづく。
ダブルボーカルで、それぞれが作詞作曲を手がけるというユニーク
なバンドですが、松浦さんは、ひねくれポップス職人的なところが
あり、XTCのアンディパートリッジ的イメージ。そうすると、北條さんは、
比較的オーソドックスで渋めなコリン・ムールディングか?
しかし、北條さんの存在感はどんどん増している。
『ヌルイ雨』『パンとホープ』は特にいい。
願わくば、『リリー』を越える衝撃をもった曲をつくってほしい。