1982年の作品で、実話に忠実に再現された映画だとクレジットにありました。
南米チリでのクーデター時に、アメリカ人チャールズ失踪事件の映画化で、
チャールズの父親と妻による命がけの捜索で、アメリカ政府絡みによって
処刑されていたことが明るみに出たと言う、ショッキングな内容です・・・
父親役のジャック・レモンと、妻役のシシー・スペイセクのキャスティングは
素晴らしく、父親と息子夫婦の世代間のすれ違いによる、感情のぶつかり合いから、
お互いに分かり合っていく様が、きめ細かく描かれていて・・・
また、突然の戒厳令下の緊迫感と恐ろしさ・・・そして領事館の人間が
「息子さんが巻き込まれていなかったら、クーデターの事は、気にもしていなかった
でしょう」とのセリフ・・・とても印象に残りました!
劇場公開時、父親と息子の妻が、処刑されたチャールズの遺体が、埋め込まれた
という部屋の壁に向かって、嘆き悲しむシーンがあったのですが、DVDでは
カットされていました・・・大事なシーンだと思うのですが・・・
バンゲリスのシンセサイザーによる、透明感のある、静かで美しいテーマ曲は
いつ聴いても、心に染み入ってきます♪