iPadで絵を描くために、使いやすいスタイラスペンを探していたのですが、YouTubeなどで検索すると、スタイラスペンを自作している人のムービーがいくつか見つかり、その中で使用されていたのがConductive foam(呼び名はメーカーによって違いがあるようです)。元々の用途はメモリなどの精密機器を静電気から守るためのものですが、これを小さく切ってペン(金属製)などの先に接着すると、スタイラスペンとして使用できるのです。
最初に他のメーカーのものを買って試したのですが、全然画面が反応せず、それから色々調べて、SANWA SUPPLYのもので成功したという情報をgetしたので、こちらを注文し、ようやく自作ペンを作ることができました(使えるものとそうでないものがある理由はよくわかりませんが、練りこまれているカーボンの量が違うのでしょうか?)。
YouTubeの自作ペンのムービーでは、スポンジを取り付ける土台として、金属の細長い軸のようなものが勧められていたのですが(手の静電気を伝えるためだそうです)、製図用の芯ホルダーも、軸が金属なので使っている人は多いみたいです。ムービーの中で、描く時は軸の金属の部分を握って、静電気を伝えるようにとの注意がありましたが、SANWA SUPPLYのスポンジをはさんだ芯ホルダーは、軸のプラスチックの部分を持ってもちゃんと描けました。私はステッドラー(マルステクニコ)とFaber-Castellの2つを持っていますが、どちらも軸の好きな部分を握って書くことができ、とても描きやすく快適です。
スポンジの取り付け方ですが、私は小さな「しゃもじ」のような形に切って、細い方を芯ホルダーに挟み込み、外側に出っ張った部分を下向きに倒して描いています(ちょうど小さなスポンジの座布団にの上にペン先が乗っているような感じになります)。
あまり小さく切ると反応しなくなるのですが、横幅8mmくらいだと大丈夫のようです。形を切り抜くときは、カッターで細長く切り、それを指でつぶして平らな状態にしてから残りの部分を切り落とすと簡単です。
硬質ゴムのスタイラスペンは固くて反応しないことも多いのですが、スポンジだと描く強さや角度を変えても、より柔軟に反応してくれるようです。絵を描くことが好きな方におススメします。
2011/07/19 追記&修正:
軸がプラスチックの芯ホルダーだと、季節や湿度によって静電気の伝わり方にムラが出るようでしたので(ちゃんと金属部分を握れば大丈夫ですが、プラスチックの部分だけを握った場合、反応する時としない時があるということです)、今は金属の鉛筆ホルダーで改良版を作って使用しています。作り方を書いておきますので、良かったら参考にしてみてください。
1. 竹串を鉛筆ホルダーより数ミリ長く切る。2. スポンジを2〜3cm角に切り、竹串の先にかぶせて、手でてるてる坊主の頭のように整形する。3. 鉛筆ホルダーに差し込み、微調整。
てるてる坊主の頭は、尖らせ気味にすると、より細い線が描けるかもしれませんが、あまり尖らせすぎると反応しづらくなるようです。
ブランド名 | サンワサプライ(Sanwa Supply) |
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メーカー | サンワサプライ(Sanwa Supply) |
製品型番 | TK-P2 |
梱包サイズ | 30.2 x 22.6 x 1.5 cm; 26 g |