原題は、You Stupid Man.
直訳すれば、「鈍感男」くらいなものだと思うのだが、
配給会社は、Pretty in NewYorkという邦題を与えた。
アラフォー世代にとって、この題名を見て思い浮かぶのは、
「Pretty in Pink」という1986年のラブコメ。
そういえばこの映画も鈍感男と女友達のお話だった。
「恋人たちの予感」もそうだったな。
それにしても、あの頃の、ラブコメは良かった。
さて、本作は、そんな往年のラブコメよろしく、
ストーリーは単純ながら、人間心理の描き方が秀逸丁寧で飽きさせないし、
なにより、主演のミラ・ジョヴォビッチがたまらなく魅力的な女性を演じている。
これまでミラについては、「蛇のような顔をした苦手な女優さん」くらいの認識しかなかったのだが、
今作を見て、印象が180度変わった。
独身女性を露骨にターゲットにした最近のラブコメとは異なり、
万人が見て楽しめる。そして何度見ても楽しめる。
そんな定番のラブコメとして、評者のリストの中で殿堂入りした。
以下、気に入った台詞。
女「愛とは無い物ねだりすることではなく、コミットすることなのよ」
男「愛は盲目と言うけれど、僕が盲目だから愛が見えなかったんだ」