このコンサートがあった年だったか?今はもうない六本木WAVEがオープンした。それから少し経って、本作のレーザディスクが発売されると、WAVEのジャズヴィデオコーナーの仕掛けにこの作品が仕込まれ、スイッチを押すと、キースが右足をいたずらっぽく上げ下げして乗りまくっている場面が映し出された。うわっ、カッコいいなあ。
キースの映像といえば古くは、1976年頃だったか、当時ECMの日本代理店だったTRIOレコードの縁で(多分)TRIOステレオのCMに、キースのあの乗り乗り即興演奏(しかもあれは多分CM用だろう)の場面が使われていて、すごいんだなと中学生ながらも思っていたが、トリオで演るときも同じなんだなあ、と思ってしまった。(こんなところでTRIOのCMのキースを思い出すなんて。あんなレアな映像はもう二度と見れないだろうなあ)
ところで本作、Standards Vol.1, 2に心酔したファンが買い求めたであろうことは想像に難くない。私もその口だ。スタジオ録音とはまた少し違った緊張感が感じられ、十分楽しめる。キース40歳の頃の、スタンダーズの歴史を証明する素晴らしい作品だ。