第十七話「はじまりの死」から、第二十四話「避けては通れぬ道」までの全七話が収録されています。
京都残留を決めた近藤勇以下が、ただの浪士組からどのように新選組を結成したのかを描いています。
上洛前のほのぼのとした雰囲気が、ここらへんから「夢の実現のためには...」とツライ決断をしなくてはならない、重苦しい雰囲気が漂い始めてきます。
収録されている中で一番印象的なのは、やはり芹沢鴨役の佐藤浩一さんです。
ただの横暴な芹沢鴨ではなく、弱い一面を隠すためにわざと横暴に振舞う、自分の心の迷い、葛藤をうまく演じ、今までにない芹沢鴨を作り上げたと思います。
今まで芹沢鴨があんまり好きではなかったのですが、この芹沢鴨をみて大好きになってしまいました。