Paul Motian(dr)、Bill Frisell(gt)、Joe Lovano(ts)。ECM1902番。
全員がソロ並みに弾きまくるというフリージャズ的なアプローチの作品。
でも、このメンバーでそれをおこなうと全く違う世界が形作られる。
Joe Lovanoの朗らかな歌声。
Bill Frisellの牧歌的なフレーズ。
Paul Motianの空に抜けていくようなドラム。
ここにあるのはカフェのBGMでかかっていてもおかしくないような日常的な肌ざわり。
でも、なにひとつ噛み合っていない。
なんて穏やかなカオスなんだろう。
心の整理ができていなくて、でも何もしたくないとき。
そんなときに、そっと寄り添ってくれるようなアルバムです。