ブルーノートから移籍後2作目にあたる本作は、前作「At Last」同様、アルバム全体の印象としては
以前とは別モノといっても言い位に、JAZZ色の濃い落ち着いた感じのする作品に仕上がってます。
「HIP HOP」と「JAZZ」の融合やらなんやら、とかく言われてましたし実際それを演ってたのは事実として、
レーベルが変わり過ぎるので、何でかなと不思議に思ってはいたんですが、前作あたりからの流れからも、
様々なレーベルを渡り歩いた末にやっと辿り着いた「本当に演りたかった音」のように聴こえる。
ヴォーカルものは無く、ほとんどがスローからミディアムテンポの情緒的なインスト曲になっており以前の
ような「刺激」を本作に求めるならスカを食らいますので購入の際はお気をつけください。
しかし刺激は薄くとも、洗練された佳曲揃いのとても良い作品になっているのは事実。
冒頭からのゆったりした流れを後半も貯めに貯めてラストの「bahia magic」へと・・・・
疾走感のある軽快なボサノバのリズムに、切り込んでいくロニーのギターは圧巻。
その他「steppin' out」「seach to find」など、思わず身震いしてしまうほどクールな佳曲もあります。
時間に余裕がある時にゆっくり聴きたいそんな作品。