「24-TWENTY FOUR-」早分かりページはこちらから。 1秒ごとに事件は展開する。 映画では実現不可能な、新しい24時間。 <キャスト&スタッフ> ジャック・バウアー…キーファー・サザーランド(小山力也) テリー・バウアー…レスリー・ホープ(土井美加) キンバリー・バウアー…エリシャ・カスバート(園崎未恵) ニーナ・マイヤーズ…サラ・クラーク(渡辺美佐) パーマー上院議員…デニス・ヘイスバート(福田信昭) 原案・脚本・製作総指揮:ジョエル・サーナウ/ロバート・コクラン 製作総指揮:ロン・ハワード/ブライアン・グレイザー/トニー・クランツ ●字幕翻訳:渡部 類 ●吹替翻訳:木村純子/佐藤真紀 <ストーリー> ■第4話:3:00 以前からジャックに反感を抱いていた部下のトニーは、ウォルシュの死を隠し単独行動を取っていたジャックに不審を抱き、支部長ジョージ・メイソンに通報。メイソンはジャックの役職を解任し、支局を封鎖する。脱出したジャックは、カードキーに隠されていた住所へ向かい、そこである男を発見する。男は、パーマー上院議員の暗殺計画と、ジャックの娘の行方不明が関連しているとささやく──。 ■第5話:4:00 行方のわからない娘たちを必死に探し回るテリーとアランは、ウエストハリウッドの路上で交通事故にあったという10代の少女が病院に運び込まれたことを知り、急いで病院へ向かう。一方ジャックは、娘が誘拐されたことを知り、警察に引き渡した男からキムの居所を聞き出すために、男の脱走を手伝ってしまう。しかし、軍事衛星を使った追跡調査で支部長メイソンに追い詰められたジャックは、暗殺計画に自分の家族が巻き込まれていることを告げる。同じ頃、誘拐されたキムは、実行犯リーダーのゲインズのアジトへと連れて行かれる。 <ポイント> ●1日=24時間に起こった事件を、1話60分の24話構成で描くリアルタイム・サスペンス・アクション! ●大統領候補暗殺事件を軸に、テロ、誘拐、CIA内部の逆スパイなど、複数の事件が同時多発!! ●エミー賞10部門ノミネート、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞受賞! ●全米大ヒット! 世界14カ国でセンセーションを巻き起こした画期的TVシリーズ!
簡単なアイディアほど、いざ実行に移すとなると往々にして手のこんだ複雑なものになる。今ではすっかりおなじみとなった本作品は、深夜零時からの24時間に起こった出来事を1時間のエピソード24話でつづったサスペンスである(正確に言うと、コマーシャルを抜いて正味45分間だが)。あらゆる出来事は、現実の時間と同じリアルタイムで進行する。すなわち、回想シーンや未来を予想する場面はなく、いずれ時間が解決してくれるという便利な手法も通用しない。エピソードの筋はどれも整合性が取れており、破綻をきたすようなことはなく、自然な流れでの展開は45分という時間の中で見事に完結している。これは決して容易なことではない。 クリエイターのロバート・コクランと作家陣およびディレクターの制作チームは、卓越した手法によってジグソーパズルを一つ一つはめ込んでいくように緊張感を徐々に高めていく。主人公である連邦捜査官のジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)が、ロサンゼルス中を駆け回ってアフリカ系アメリカ人の大統領候補に仕組まれた暗殺を阻止し、その妻と娘をバルカンの犯罪集団から救い出す。予想外の展開、ストーリーの転換、手に汗握るシーンなどが随所に盛り込まれ、見る人を決して飽きさせることはない。もちろん欠点があることも否めない。わざとらしく感じられる演出上の仕掛け(しばし見て見ぬ振りをした方が良さそうだ)、どう考えてもつじつまが合わない土壇場のストーリー展開、甘ったるく過ぎていく家族の時間、そしてデニス・ホッパーに関して言えば「セルビア」訛りがきつい、などなど。 こうした点があるにせよ、本作品は間違いなく従来の型を破ったTVシリーズである。それまではなかなか注目されることがなかったサザーランドだが、本作で一躍脚光を浴び、見事ゴールデン・グローブ賞に輝いている。また、セットやロケーションの芸術性もさることながら、ショーン・キャラリーの音楽も力強く、不気味な存在感を醸し出している。『Murder One』や『ザ・ソプラノズ』と同様に、『24シーズン1』も、今後のサスペンス番組が目指すべき基準の1つとなる作品である。 (Philip Kemp, Amazon.com)
製作総指揮・原案・脚本: ジョエル・サーノウ/ロバート・コクラン 製作総指揮: ロン・ハワード/ブライアン・グレイザー/トニー・クランツ 監督: スティーヴン・ホプキンス 出演: キーファー・サザーランド/レスリー・ホープ/エリシャ・カスバート/サラ・クラーク/デニス・ヘイスバート 声の出演: 小山力也/土井美加/園崎未恵/渡辺美佐/福田信昭 -- 内容(「CDジャーナル」データベースより)