あ〜ぁ、なんて音楽を創ったのだ...
来園していた人たちが家路について、
夜の帳も下りて...
昼間の明るく暖かい熱気も冷めきった遊園地。
これが 『Lie Lay Land』
悲しみや怒りを忘れさせてくれる「楽しさ」だけの昼間の世界で、
持ち主に受けとめられることなく、置き去りにされた感情たちは闇の中で蠢く。
メリーゴーランドでは、固まってしまった表情の馬たちが上下しながらまわり続ける。
...ゆがんだ口元からは頬を切り裂くように亀裂が走る。
... ... ...
だんだんと空は白んで、...もうすぐ夜が明ける。
あの「楽しさ」だけの世界の幕が開くのは近い。
また、感情は...置き去りにされようとしている。
そんな、物語を感じます。
world's end girlfriend の傑作は、...私の中では...
「Hurtbreak Wonderland」の、「哀」をまとった『陽』の感情風景なのですが、
その対極の、『陰』の感情風景が このアルバム です。
どちらのアルバムも、最初の曲から終曲まででひとつの
ストーリーになっています。
このアルバムもいいですね。
自分の『陰』の感情と、しっかり向き合うことができます。