'91年、63歳の若さで亡くなったブライデン・ジャック・トムソン。レパートリーは広く、スケールの大きな、情感豊かな演奏を紡ぎ出す、読みの深い優れた指揮者でした。氏の代表盤のみならず、エルガー演奏、ひいては、クラシック音楽演奏の歴史的演奏と、言っても過言でない、名演、名盤。ロンドン、オール・セインツ教会の、残響豊かな響きも素晴らしい。'85年録のこの交響曲1、2番のみならず、'88年、'91年の天逝間近の管弦楽曲も、素ん晴らしい。優しさと、こうあるべき歌いっぷりを堪能させてくれます。もっと、長生きして、ブラームス、マーラー、ブルックナーや、モーツァルト等の録音も残して欲しかった。が、このエルガーや、イギリス音楽だけでも、孤高、独自の、心震わす音楽を奏でている。必聴。私は、この演奏に出逢えて幸せ。生きてきて良かった、と、思う程。この盤にはないが、「エニグマ」や、マルティヌー、ニールセンも貴重な遺産。
トムソンののエルガーは、とにかく、凄い、素晴らしい。
エルガーの交響曲を聴くんだったら、まず、トムソンのこの演奏。スケールが、違います。入手しにくくなってるのが、たまに疵。でも、その価値あり。MP3ダウンロードで聴けます。Chandos さんへ、遠く、日本より、再発、熱烈希望。より多くの人が触れるべき音楽です。悲もあるが、生きる勇気、素晴らしさ、気合い、込められてます。