言わずと知れた、映画「Closer」はタイトルロール前から“And so it is...”となんともいえない息の多いdamianの声で始まる。アイルランド英語独特の空気を多く含んだ発音が耳と心に心地良い。映画の中の要所要所で流れる「Cold Water」のクラシックの印象派のようなピアノがまさか彼の曲だと思っていなかったから、CDを買って、同じサウンドを聞いた時は驚いたと同時にため息が出るほど嬉しかった。気分が良い時でも心の中で何かがわだかまっている時でも、とりあえずdamianの「o」をかける。自分の時間を大切に過ごしたい時に聞く音楽。そんな音楽はそうあるものじゃない。UKでの評価はあまり高くない。その他大勢のシンガーソングライター中の1人だ。と言う人がいるけれど、自分の耳には、だれにも替わることができない、これからも、そしていつも、聞いていたい音楽だ。