現時点では放送が終わっていないので全般的な評価が難しいのですが、これまでのところ、原作のファンを裏切らない、木村監督らしい手堅さのなかなかの出来になってます。特筆すべきは、パワーアップしている黒崎沙夜子とオカルト研究部部長のキャラ。アニメでは沙夜子のキャラは、原作の自殺癖が(このままだと放送出来ませんよねえ)逃避癖になっているのですが、それが却って娘の朝美以下の精神的な未熟さとダメダメぶりを強調していていい感じになってます。この巻には出て来ませんが、本当にお前は女子校生かっていう部長の異様なキャラクターもなかなか壮絶。部屋に仏壇置いたりしてちらちらと伏線張っている、人格が分裂するに至った蒼葉梢の過去は、後半のクライマックスなんでしょうか?
女性キャラが多いけど主人公がハーレム作っている訳でも無く(白鳥君はおもちゃにされてますね)、胸揺れパンチラ等のセクシャルなサービスもあまり無い、概ねアパートの中でほのぼの話が進むこの作品、サプリメント・アニメと銘打って宣伝してますが、確かにそうですね。J.C.STAFFらしいクオリティーの高さもなかなか。