ゴージャスな 3rd の後、D.F.K. を挟んでの4枚目。これを最後に彼のアルバムを目にする事はなくなりました。Blues のアルバムを出したと言う噂は耳にしたのですが店頭では見つけられず。少なくとも日本においては、80年代に生き残れる音楽では無かったのかも。
このアルバムの聞き所はバッキングでしょう(笑。キーボードの占める比率が落ちてギター中心のサウンドになっています。印象としてはワイルド!ギターロックそのもの。ポップさは薄れてます。とは言ってもハードな様式美とは無縁。メロディーがないがしろにされることはあり得ず、彼独特の「洗練されたスタイル」はちゃんと生きています。ただバラードでの一瞬の弾きまくりは彼らしくないかな。ルカサーを意識したのだろうかとの評を耳にしたことがあります。
70年代は奇跡の時代、80年代はbubbly、90年代からまた音楽が楽しくなってきた、そんな感覚の方にお勧めします。