デビューシングルに始まり、新曲に終わる2枚組ベストアルバム。
海外のバンドに引けを取らない楽曲・サウンドのクオリティを見せる1枚目。
鍵盤を大胆に導入し、PEALOUTとして真のオリジナリティを獲得した2枚目。
11年間の軌跡を知るにはもってこいの内容だと思う。
インタビュー等でも常々
「永遠なんてものはない。だから1本のライブで全てを出し尽くすんだ。」
と話していた彼等。まさに42.195キロを走り抜ける短距離ランナーのような
そんな11年間。シーンのトレンドとは一線を画した音楽スタイル。
PEALOUTは決してファッショナブルなバンドではなかったけれど、
だからこそ、その剥き出しの誠実さが僕等の心を打ったのだと思う。
皮肉なことに最後の新曲"PEACE,ENERGY AND LOVE"で
PEALOUTは新しいステージに登った。
最後の最後まで進化し続けた素晴らしいバンドだった。