昨今のお笑いブームとはやや異なる印象を持つコメディアンコンビのラーメンズ。その一人である小林賢太郎が、自ら作・演出・出演をして年に一度のペースで行っているプロデュース公演の第4回作品を収録。大正14年、ある図書館の蔵書が250冊も盗まれるという事件が発生。さらにその図書館では幽霊が出現したという騒ぎもあり、超常現象を専門とする警視庁捜査課第三種事件係警部が解明に乗り出す。そこに推理力に秀でた作家志望の青年が現れ、互いの協力のもと、謎解きが始まる。が、図書館司書、巡査、人力車夫も巻き込み、事態は脱線に継ぐ脱線が繰り広げられる。全編コメディタッチながらミステリーとしても完成度が高く、さらにエンディングではほろりとさせられる佳作。生の舞台も観たくなります。(田中 元)
作・演出・出演: 小林賢太郎 舞台監督: 野口毅/安田美知子 音楽: 椎名林檎 出演: 大森南朋/久ヶ沢徹/犬飼若浩/西田征史 -- 内容(「CDジャーナル」データベースより)