メディア掲載レビューほか
ART-SCHOOL『あと10秒で』悩める文学少年のエゴ木下理樹という悩める文学少年のエゴを、どこまで引きずり出せるか。それがART-SCHOOLのテーマだった。ある時はグランジ直結のヘヴィなサウンドを、またキリキリ泣き叫ぶギター・ノイズを添えてみたが、彼の乾きが満たされることはなかった。移籍第1弾、そしてメジャー復帰となるミニ・アルバムは、バンドが木下にようやく追いついた手ごたえを感じる一枚。ライヴ・ハウスでお馴染みのタイトル曲は、爽やかにループするリヴァース音と軽やかなキックの4つ打ちビートで装いも新たなパーティ・チューン。クリーン・トーンのギターは青空に挑むように高く響きわたり、何より明るくぶっとんだ木下の表情が眩しい。続く(2)からはそんなタイトル曲とバランスをとるようにぐっと内面に迫る。歌声には悩ましい吐息がまじり、憂鬱のメロディが胸の内をかきむしる。木下理樹の俺様バンド、ART-SCHOOL。バンドの隅々にまで根を張った彼のエゴが艶めかしく花開く。 (周東香里) --- 2005年07月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
移籍第1弾ミニ・アルバム。タイトル曲は、ライヴでの人気曲を初音源化したまさかの爽やかダンス・チューン。メランコリーなメロディで胸の内をひっかくアートらしい楽曲が続く、メジャー復帰の意気込み溢れる1枚。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)