メキシコの思い出
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
CD, CD, インポート, 2016/4/1
"もう一度試してください。" | CD, インポート | ¥760 | ¥980 |
CD, 限定版, 2014/2/26
"もう一度試してください。" | 限定版 | ¥1,300 | ¥990 |
CD, CD, インポート, 2009/6/23
"もう一度試してください。" | CD, インポート | ¥780 | ¥1,690 |
CD, 1994/11/23
"もう一度試してください。" | 1枚組 | ¥1,700 | ¥660 |
CD, CD, 追加トラック, 2018/1/26
"もう一度試してください。" | CD, 追加トラック | ¥1,732 | ¥2,389 |
CD, CD, インポート, 2000/7/26
"もう一度試してください。" | CD, インポート |
—
| ¥2,292 | ¥410 |
CD, CD, オリジナルレコーディングのリマスター, 2009/4/7
"もう一度試してください。" | CD, オリジナルレコーディングのリマスター |
—
| ¥4,020 | ¥1,080 |
CD, 限定版, オリジナルレコーディングのリマスター, 2005/6/22
"もう一度試してください。" | オリジナルレコーディングのリマスター, 限定版 |
—
| — | ¥980 |
CD, 限定版, 2002/7/24
"もう一度試してください。" | 限定版 |
—
| — | ¥2,251 |
CD, 2005/10/26
"もう一度試してください。" | 1枚組 |
—
| — | ¥5,267 |
CD, Hybrid SACD, インポート, 2015/8/21
"もう一度試してください。" | Hybrid SACD, インポート |
—
| — | — |
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曲目リスト
1 | ディジー・ムード |
2 | イザベルズ・テーブル・ダンス |
3 | ティファナ・ギフト・ショップ |
4 | ロス・マリアッチス(街の楽師たち) |
5 | フラミンゴ |
商品の説明
内容紹介
離婚の痛手から逃れるために訪れたメキシコの町の思い出、エキゾチックな風物&印象を作品化。ミンガス本来の情熱、野性味が渾然一体となって、自ら最高傑作と言うアルバム。優しいトーンで固められており、怒りをテーマにした他作品とは対象的な趣きがある。
メディア掲載レビューほか
`プライム・ジャズ1500`シリーズ(全30タイトル)から、チャールス・ミンガス編。「ディジー・ムード」「イザベルズ・テーブル・ダンス」「ティファナ・ギフト・ショップ」他、全5曲を収録。 (C)RS
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 梱包サイズ : 14.09 x 12.63 x 1.37 cm; 80.32 g
- メーカー : BMG JAPAN
- EAN : 4988017632796
- 時間 : 36 分
- レーベル : BMG JAPAN
- ASIN : B0009I8UUA
- ディスク枚数 : 1
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年1月6日に日本でレビュー済み
1957年7月、8月 NY録音 L:RCA
チャールス・ミンガスは、ジャズ・ミュージシャンの中で最も複雑な音楽を作り、演奏して
いるひとり。マイルス・デイヴィスは、音楽のディレクションをし、最高のサイドメンを集め、
その中で自分のトランペットを響かせる。彼は、ジャズ・シーンの中でいかに先鋭的で際立って
いるかを追求したので、『クールの誕生』やギル・エヴァンスとのコラボレーション、モード・
ジャズ、電化など、話題作を連発したが、音楽自体の構造はそれほど複雑ではない。
第二期黄金クインテットの時は究極のアコースティック・モダン・ジャズを展開し、ポリリズムを
極めた。これは集まったミュージシャンたちの技量が卓越していた結果で、音楽の構造ではない。
コルトレーンの音楽も、彼自身が追求する方向性の徹底によって生み出されたもので、それは結局
コルトレーンという個人の中に収斂していく。オーネット・コールマンも、基本的な構造は
チャーリー・パーカーで、彼の歩みや表現はその必然的な発展形。
こうしたことは優劣ではなく、各ミュージシャンはそれぞれに個性的で素晴らしく、ジャズ史を彩る
成果が生み出されたということ。しかしチャーリー・ミンガスは、彼らとは違った複雑さを、
最初から持っていた。
クラシックとの融合や、フリー・ジャズ、モードという点でも、初期からミンガスはそれらの音楽の
中にいた。だから自分の音楽ユニットである「ジャズ・ワークショップ」の中にテオ・マセロが
サックス・プレイヤーとして入っている。マイルスには、マセロという見立て職人のような音楽
エディター兼プロデューサーが必要だったが、ミンガスがテオに期待したのはそういう資質では
なかった。ジョージ・ラッセルが提唱したジャズやサード・ストリームも、ミンガスは体質として
持っていた。それだけではなく、フラック・ザッパが展開する編集術や、トレヴァー・ホーンが
アート・オブ・ノイズで表現した音楽性も、ミンガスが残したアルバムの中に聴くことができる。
他のスター・ジャズ・ミュージシャンたちが、トランペット、サックス、ピアノといった基幹楽器
奏者だったのに対して、ミンガスはベース。ミンガスが彼の業績、音楽性の割に高く評価されず、
人気もそれほどではないのは、まずベース奏者であったこと。それから彼が残し、流布された
様々な逸話が、過激で暴力的だったこと(実際はそうでもないのだが)。それと代表作が
『直立猿人』という、およそジャズらしからぬタイトルのアルバムだったこと。
しかし「Discovermusic」が2014年に発表した、「最高のジャズ・アルバム・ベスト50」を
下の方から見てみると、ウェザー・リポートの『へヴィー・ウェザー』47位。ビル・エヴァンス
『ワルツ・フォー・デビー』29位。キース・ジャレット『ケルン・コンサート』25位、チャーリー・
パーカー20位、ルイ・アームストロング11位と来て、ベスト・テンは、10人のミュージシャン
ではなく、7人の作品で占められている。
3人のジャズ・ミュージシャンが、2枚ずつランク・イン。一人はマイルス・デイヴィスで、
1位の『Kind of Blue』と9位の『Bitches Brew』。2人目はジョン・コルトレーンで、2位の
『A Love Supreme』と10位の『Blue Train』。3人目がチャールス・ミンガスで、4位と6位。
『Tijuana Moods』成立の契機は、ミンガスが失恋(離婚?)の痛みを癒すために、メキシコ・
ティファナに旅に出て(カリフォルニア州の南端のサンディエゴと接するメキシコ北端の街)、
出会った音楽に触発されたから、らしい。しかしそういうセンチメンタルな旅なら、なぜ一人で
行かずにバンドのメンバーと行ったのか。ともかくその後、帰国し、作曲し、スタジオで録音を
おこなっているミンガスに、そういう感傷はない。
このアルバムは、複雑で、洗練され、生き生きとしているミンガスの音楽に、メキシコという
もうひとつのレイヤーが加わっている。ミンガスにとってのメキシコは、1960年代に入り
ジャズシーンで流行するボサノヴァ・ブームとは全く違う。
ミンガスとメキシコは、宿命的ともいえる強い結びつきがある。のちにミンガスは、もう一度、
南方系音楽(コロンビア)の方を向き、アルバム『Cumbia & Jazz Fusion』を完成させる。
そして1979年、彼が息を引き取るのも、メキシコの地。
1957年というタイミングが、ミンガスにとって重要なのは、『直立猿人』の翌年で、彼の創作欲と
能力がひとつのピークに達していたこと。1957年にミンガスは『道化師』『ミンガス・スリー』など
7枚のアルバムを録音している。そうした中でのメキシコ・ティファナ訪問とアルバム制作だった。
『Tijuana Moods』は、どの曲も、ミンガスの熟慮と音楽的な密度、緊張感で覆われている。
編成としてはトロンボーン(信頼のジミー・ネッパー)、トランペット(クラレンス・ショー)、
テナー(カーティス・ポーター)という3管にリズム隊というセクステット。これにカスタネット、
パーカッション、ボーカルが加わる。
M1は、ミンガスらしいユーモラスでおどけたハーモニー(これが最後に出てきて曲を締めくくる)。
ソロはミュートのトランペット(左チャンネル)だが、すぐに右チャンネルにサックスが乱入し、
ピアノもアウトなフレーズを弾く。この後のジミー・ネッパーのトロンボーン・ソロは、流石に
落ち着いていて、ここから通常のジャズのフォーマットで、リズム隊もきっちり4ビートになる。
と思うと、すぐにまた裏で変拍子になる。全体がM2への前奏曲と言えるような内容。ミンガス流の
ラプソディ(狂詩曲)的曲想。
M2は、このアルバムのコンセプトをそのままに表す、マリアッチ風の曲。冒頭からカスタネットが
フラメンコのリズムを刻む。これにアルコのベースと、女性の声が加わる。両者は溶け合って、
どちらがどちらか、わからなくなる。曲は盛り上がりトランス状態のようになる。ミンガスは、
最晩年、ジャズ・フェスで合流したジュリー・マリガンにメキシコの呪術師が病気を癒すと言われ、
その言葉に乗り、旅先で客死する。この曲にはそんな彼の未来が映し出されているような気もする。
M3もタイトルに「ティファナ」の文字がある曲で、ミンガス独特の諧謔色の強いテーマで始まる。
M4も「マリアッチ」の言葉がタイトルに含まれていて、メキシコの伝統音楽のモチーフが、
ミンガスらしい複雑な構造の中に取り入れられる。雰囲気としては、ストレートにメキシコ音楽が
現れるときは素朴な展開で、そこにジャズの暗い情念的なフレーズが混入してくると、演奏は熱を
はらみ、ミンガスもたまらず叫び出す。
M5は、ゆったりとした小曲。M1とM5で、メキシコ色の強い3曲を挟む構成。ミンガスは、
こういうアルバム構成にも考えを巡らす。スタジオやライブでの音源をTeo Maceroに渡し、
アルバム制作を任せてしまうマイルスとは違う。
オリジナル・アルバムは1962年にリリースされ、この5曲だけだったが、1986年には5曲の
別テイクをつけたヴァージョンもリリースされた。別テイクはどれも採用テイクよりも2分から
3分長く、ミンガスの知的な作曲の骨格がよくわかる演奏になっている。またミンガスの10枚組の
ボックスセットには、『Tijuana Moods』関連曲が2cdで22曲収録されている。
チャールス・ミンガスは、ジャズ・ミュージシャンの中で最も複雑な音楽を作り、演奏して
いるひとり。マイルス・デイヴィスは、音楽のディレクションをし、最高のサイドメンを集め、
その中で自分のトランペットを響かせる。彼は、ジャズ・シーンの中でいかに先鋭的で際立って
いるかを追求したので、『クールの誕生』やギル・エヴァンスとのコラボレーション、モード・
ジャズ、電化など、話題作を連発したが、音楽自体の構造はそれほど複雑ではない。
第二期黄金クインテットの時は究極のアコースティック・モダン・ジャズを展開し、ポリリズムを
極めた。これは集まったミュージシャンたちの技量が卓越していた結果で、音楽の構造ではない。
コルトレーンの音楽も、彼自身が追求する方向性の徹底によって生み出されたもので、それは結局
コルトレーンという個人の中に収斂していく。オーネット・コールマンも、基本的な構造は
チャーリー・パーカーで、彼の歩みや表現はその必然的な発展形。
こうしたことは優劣ではなく、各ミュージシャンはそれぞれに個性的で素晴らしく、ジャズ史を彩る
成果が生み出されたということ。しかしチャーリー・ミンガスは、彼らとは違った複雑さを、
最初から持っていた。
クラシックとの融合や、フリー・ジャズ、モードという点でも、初期からミンガスはそれらの音楽の
中にいた。だから自分の音楽ユニットである「ジャズ・ワークショップ」の中にテオ・マセロが
サックス・プレイヤーとして入っている。マイルスには、マセロという見立て職人のような音楽
エディター兼プロデューサーが必要だったが、ミンガスがテオに期待したのはそういう資質では
なかった。ジョージ・ラッセルが提唱したジャズやサード・ストリームも、ミンガスは体質として
持っていた。それだけではなく、フラック・ザッパが展開する編集術や、トレヴァー・ホーンが
アート・オブ・ノイズで表現した音楽性も、ミンガスが残したアルバムの中に聴くことができる。
他のスター・ジャズ・ミュージシャンたちが、トランペット、サックス、ピアノといった基幹楽器
奏者だったのに対して、ミンガスはベース。ミンガスが彼の業績、音楽性の割に高く評価されず、
人気もそれほどではないのは、まずベース奏者であったこと。それから彼が残し、流布された
様々な逸話が、過激で暴力的だったこと(実際はそうでもないのだが)。それと代表作が
『直立猿人』という、およそジャズらしからぬタイトルのアルバムだったこと。
しかし「Discovermusic」が2014年に発表した、「最高のジャズ・アルバム・ベスト50」を
下の方から見てみると、ウェザー・リポートの『へヴィー・ウェザー』47位。ビル・エヴァンス
『ワルツ・フォー・デビー』29位。キース・ジャレット『ケルン・コンサート』25位、チャーリー・
パーカー20位、ルイ・アームストロング11位と来て、ベスト・テンは、10人のミュージシャン
ではなく、7人の作品で占められている。
3人のジャズ・ミュージシャンが、2枚ずつランク・イン。一人はマイルス・デイヴィスで、
1位の『Kind of Blue』と9位の『Bitches Brew』。2人目はジョン・コルトレーンで、2位の
『A Love Supreme』と10位の『Blue Train』。3人目がチャールス・ミンガスで、4位と6位。
『Tijuana Moods』成立の契機は、ミンガスが失恋(離婚?)の痛みを癒すために、メキシコ・
ティファナに旅に出て(カリフォルニア州の南端のサンディエゴと接するメキシコ北端の街)、
出会った音楽に触発されたから、らしい。しかしそういうセンチメンタルな旅なら、なぜ一人で
行かずにバンドのメンバーと行ったのか。ともかくその後、帰国し、作曲し、スタジオで録音を
おこなっているミンガスに、そういう感傷はない。
このアルバムは、複雑で、洗練され、生き生きとしているミンガスの音楽に、メキシコという
もうひとつのレイヤーが加わっている。ミンガスにとってのメキシコは、1960年代に入り
ジャズシーンで流行するボサノヴァ・ブームとは全く違う。
ミンガスとメキシコは、宿命的ともいえる強い結びつきがある。のちにミンガスは、もう一度、
南方系音楽(コロンビア)の方を向き、アルバム『Cumbia & Jazz Fusion』を完成させる。
そして1979年、彼が息を引き取るのも、メキシコの地。
1957年というタイミングが、ミンガスにとって重要なのは、『直立猿人』の翌年で、彼の創作欲と
能力がひとつのピークに達していたこと。1957年にミンガスは『道化師』『ミンガス・スリー』など
7枚のアルバムを録音している。そうした中でのメキシコ・ティファナ訪問とアルバム制作だった。
『Tijuana Moods』は、どの曲も、ミンガスの熟慮と音楽的な密度、緊張感で覆われている。
編成としてはトロンボーン(信頼のジミー・ネッパー)、トランペット(クラレンス・ショー)、
テナー(カーティス・ポーター)という3管にリズム隊というセクステット。これにカスタネット、
パーカッション、ボーカルが加わる。
M1は、ミンガスらしいユーモラスでおどけたハーモニー(これが最後に出てきて曲を締めくくる)。
ソロはミュートのトランペット(左チャンネル)だが、すぐに右チャンネルにサックスが乱入し、
ピアノもアウトなフレーズを弾く。この後のジミー・ネッパーのトロンボーン・ソロは、流石に
落ち着いていて、ここから通常のジャズのフォーマットで、リズム隊もきっちり4ビートになる。
と思うと、すぐにまた裏で変拍子になる。全体がM2への前奏曲と言えるような内容。ミンガス流の
ラプソディ(狂詩曲)的曲想。
M2は、このアルバムのコンセプトをそのままに表す、マリアッチ風の曲。冒頭からカスタネットが
フラメンコのリズムを刻む。これにアルコのベースと、女性の声が加わる。両者は溶け合って、
どちらがどちらか、わからなくなる。曲は盛り上がりトランス状態のようになる。ミンガスは、
最晩年、ジャズ・フェスで合流したジュリー・マリガンにメキシコの呪術師が病気を癒すと言われ、
その言葉に乗り、旅先で客死する。この曲にはそんな彼の未来が映し出されているような気もする。
M3もタイトルに「ティファナ」の文字がある曲で、ミンガス独特の諧謔色の強いテーマで始まる。
M4も「マリアッチ」の言葉がタイトルに含まれていて、メキシコの伝統音楽のモチーフが、
ミンガスらしい複雑な構造の中に取り入れられる。雰囲気としては、ストレートにメキシコ音楽が
現れるときは素朴な展開で、そこにジャズの暗い情念的なフレーズが混入してくると、演奏は熱を
はらみ、ミンガスもたまらず叫び出す。
M5は、ゆったりとした小曲。M1とM5で、メキシコ色の強い3曲を挟む構成。ミンガスは、
こういうアルバム構成にも考えを巡らす。スタジオやライブでの音源をTeo Maceroに渡し、
アルバム制作を任せてしまうマイルスとは違う。
オリジナル・アルバムは1962年にリリースされ、この5曲だけだったが、1986年には5曲の
別テイクをつけたヴァージョンもリリースされた。別テイクはどれも採用テイクよりも2分から
3分長く、ミンガスの知的な作曲の骨格がよくわかる演奏になっている。またミンガスの10枚組の
ボックスセットには、『Tijuana Moods』関連曲が2cdで22曲収録されている。
2015年7月29日に日本でレビュー済み
チャールズ・ミンガス(ジャズ・ベーシスト)は、変だ(笑)。
こんなにおかしくて、人懐っこい音楽、なかなかできるもんではないと思う。
内容は、ミンガスがメキシコの都市、ティファナに傷心旅行(!)をした時の経験に基づいているのだけれども、あまりそういう背景にとらわれなくとも、聽いて素直に楽しめるアルバムに仕上がっています。出だしの“ディジー・ムード”の、どこかすっとぼけたような、でも緊張感のあるアンサンブルを聴くと、すぐにミンガスの世界に引き込まれてしまう。あとはミンガスの音世界に身を委(ゆだ)ねて音の大海を漂うのみです。
オリジナル・アルバムは、ディスク1の5曲目まで。それ以降は別テイクや未発表曲(“ア・コロキアル・ドリーム”)がこれでもか、と、CDの収録時間いっぱいに詰め込まれています。正直、「もうお腹いっぱいだよ~」と言う瞬間が何度も来るのですが(笑)、それは贅沢な悩みかな。あ、あと、「《完全盤》」てのはタイトルに偽りありだね。セッションの全テープなわけ無いしね。ちょうどCD2枚に収まるとか無いから(笑)。せいぜい「拡張盤」てとこだね。でもまぁ、今ならこれが廉価版の値段\1,620円で聴けるのだから(Amazonとかではもっと安い)、なんとも良い時代になったものです。
こんなにおかしくて、人懐っこい音楽、なかなかできるもんではないと思う。
内容は、ミンガスがメキシコの都市、ティファナに傷心旅行(!)をした時の経験に基づいているのだけれども、あまりそういう背景にとらわれなくとも、聽いて素直に楽しめるアルバムに仕上がっています。出だしの“ディジー・ムード”の、どこかすっとぼけたような、でも緊張感のあるアンサンブルを聴くと、すぐにミンガスの世界に引き込まれてしまう。あとはミンガスの音世界に身を委(ゆだ)ねて音の大海を漂うのみです。
オリジナル・アルバムは、ディスク1の5曲目まで。それ以降は別テイクや未発表曲(“ア・コロキアル・ドリーム”)がこれでもか、と、CDの収録時間いっぱいに詰め込まれています。正直、「もうお腹いっぱいだよ~」と言う瞬間が何度も来るのですが(笑)、それは贅沢な悩みかな。あ、あと、「《完全盤》」てのはタイトルに偽りありだね。セッションの全テープなわけ無いしね。ちょうどCD2枚に収まるとか無いから(笑)。せいぜい「拡張盤」てとこだね。でもまぁ、今ならこれが廉価版の値段\1,620円で聴けるのだから(Amazonとかではもっと安い)、なんとも良い時代になったものです。
他の国からのトップレビュー
John Largo
5つ星のうち5.0
Que gran músico.
2022年10月18日にスペインでレビュー済みAmazonで購入
Maravilloso. Un octeto de Mingus suena como una Big Band.
Mr. Peter Gage
5つ星のうち5.0
This music has left an indelible effect on me that has stayed with me for 60 years
2021年11月9日に英国でレビュー済みAmazonで購入
I bought this as an L.P. record from the record department of Harrods in London. it was recorded in 1957,but it wasn't until 1963 that it was finally released in the U.K.. The wildness and passion in the music just blew my mind. the iconic cover photograph does justice to the music. Since the sixties, there have been various re-releases, out-takes and alternative takes from the same session. But this is the originally released item, but on CD. over 60 years later, and i am still Blown away when i listen to this Mingus classic.
There are times in our early listening life that a piece of music, or song, will have an indelible effect on us that will stay with us for a lifetime. This is one such piece of music for me. It is part of the soundtrack to my life.
There are times in our early listening life that a piece of music, or song, will have an indelible effect on us that will stay with us for a lifetime. This is one such piece of music for me. It is part of the soundtrack to my life.
Andrea
5つ星のうち5.0
Vinile spettacolo
2021年3月22日にイタリアでレビュー済みAmazonで購入
Edizione in vinile della Speakers Corner "all analogue" assolutamente soddisfacente. Suono pieno ed emozionante, vinile silenzioso.
L'album che Mingus stesso considerava il suo lavoro migliore (almeno al momento della sua uscita).
L'album che Mingus stesso considerava il suo lavoro migliore (almeno al momento della sua uscita).
Amazon Customer
5つ星のうち5.0
So glad I bought this . . .
2018年8月24日にカナダでレビュー済みAmazonで購入
A little pricey but one listen told me it was well worth it. I've been hearing this LP since I was a little kid back in the early 60's and since the original copy my older sister gave me disappeared long ago (and had a big chip out of it from being dropped!) this is by far the best pressing of this venerable record I've come across. Vinyl is dead flat and quiet; music is sublime. You hear folks talking about their desert island collection? This LP would be on mine.