1曲目のDesertがあまりにスゴすぎ。
フランス的なだけでなく、感情を重く揺さぶる映像的な表現を詩と音楽で表現し、ブラックホールのようにその世界に引き込む。
逆に、チープな近代フランス風味、現代日本的なゴシック調のトラックもあって、それはそれで可愛い感じ。
重く深いトラックから軽くユルいトラックまで、全体的に心地良く構成するバランス感もなかなか。
エミリーは、Bjorkあたりから始まったヨーロッパの前衛的歌姫の系図にはまるアーティストだと思います。
日本の変態R&Bアーティスト「UA」もその系図に入るでしょう。
英国の「暗黒女王」Martina Toplay-Birdも。英国外ではマイナーかもしれませんが…
北欧(アイスランド)=Bjork
英国=Martina Toplay-Bird
仏国=Emilie Simon
日本=UA
ってな感じで、「やりたいことをやるだけ。ジャンルなんて知ったこっちゃねぇ!」の前衛的女性アーティストは面白い。