蝿男の恐怖 [DVD]
フォーマット | ドルビー, ワイドスクリーン, 色 |
コントリビュータ | アル・ヘディソン, カート・ニューマン |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 36 分 |
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商品の説明
商品紹介
人体実験から、頭と顔だけが蝿になった男。
思わず目を覆う、戦慄のエンディング!
<キャスト&スタッフ>
アンドレ…アル・ヘディソン
エレーヌ…パトリシア・オーウェンズ
フランソワ…ビンセント・プライス
監督・製作:カート・ニューマン
原作:ジョルジュ・ランジュラン
脚本:ジェームズ・クラヴェル
●字幕翻訳:岡枝慎二
<ストーリー>
物質転送を研究する科学者アンドレは、自らの体を使い実験を試みた。しかし、装置の中に1匹の蝿が紛れ込んでいたために頭と手だけが蝿の"蝿男と化してしまう。自分の頭を持つ分身蝿を探すうち、徐々に人間としての意識が薄らいでいくことを感じた彼は、やがて絶望の淵へと追いやられていく……。
<ポイント>
●ジョルジュ・ランジュランの名作「蝿」を原作に、ミステリアスなストーリー展開とショッキングな映像で、1950年代のSF映画全盛時代に衝撃を呼んだSF恐怖映画の古典的名作。
●スクイーズ収録
●ピクチャーディスク仕様
<特典>
●オリジナル劇場予告編
Amazonより
後にデヴィッド・クローネンバーグ監督がリメイクした(「ザ・フライ」)、SF怪奇映画の名作。原作はジョルジュ・ランジュランの小説「蝿」。
物質転送装置を開発した科学者アンドレ(アル・ヘディソン)は、自らの身体を使って実験中、装置に一匹の蝿が紛れ込んでしまう。アンドレは人間と蝿両方の特徴を持つ蠅男となり苦悶する。
今日の基準からすればホラーと呼ぶべき内容だが、「蠅男の恐怖」は決して恐怖描写だけを強調したり、グロテスクなメイクで必要以上の嫌悪感をかきたてるものでもない。その静かなタッチは文学的とさえ言える。蠅男と化し、妻と子供にもその姿を見せられないアンドレの哀しみ。そして驚愕のラストシーン。映画史上最も悲しい「HELP ME…」のセリフが発せられる。その衝撃は脳裏に焼き付くこと必至。
恐怖映画の名優ヴィンセント・プライスがアンドレの弟役で出演。翌年製作された続編「蠅男の逆襲」との橋渡し役を務めている。(斉藤守彦)
レビュー
製作・監督: カート・ニューマン 原作: ジョルジュ・ランジュラン 脚本: ジェイムズ・クラヴェル 出演: アル・ヘディソン/パトリシア・オーウェンズ/ヴィンセント・プライス
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988142292322
- 監督 : カート・ニューマン
- メディア形式 : ドルビー, ワイドスクリーン, 色
- 時間 : 1 時間 36 分
- 発売日 : 2005/6/24
- 出演 : アル・ヘディソン
- 字幕: : 日本語, 英語
- 販売元 : 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
- ASIN : B0009J8CF2
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 120,247位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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深夜の電子工業会社に2度響きわたるプレス機の音、守衛は頭部と左手を粉砕された男を発見する・・。なんとも不気味な空気で本作は幕を開ける。すぐにその妻が犯行を自白するが、動機だけは頑として語らない。異常に蠅に反応する妻。やがてことの顛末が妻の回想で語られるがそれはにわかに信じがたい怖しくも悲しいものだった・・。
なぜ妻は愛する夫をあやめたのか?何が2人の間に起きたのか?ミステリー・タッチで映画は進む。天才科学者の夫は瞬間物質転送器を開発した。しかし自身の転送実験の際、機械の中に1匹の蠅が紛れ込み、2つの生体分子は混じり合い、夫は「蠅男」になった・・。布を被っているが頭部(横溝正史みたいでした)と左手がハエになってしまった(『ザ・フライ』では「融合」渾然一体(笑)となり、徐々に変身が進行していくことが恐怖だった)のである。夫は頭が白い蠅がいるはずで、それを生きたまま捕えて分解・再結合すれば元に戻る(つまり2つに分かれるところが『ザ・フライ』と異なる)という。
しかし蠅のDNA?が優位に立ち、判断力、意識レベルが落ちていく。左手は勝手に動き出す・・。(これはキューブリック『博士の異常な愛情』でセラーズがパロっているのか?)。はやく捕まえなければ。この探索は地味だがタイムリミットがありサスペンスフルだ。しかし夫と妻の絶望は察するに余りある。それでもお互いに現状をなんとかしようと苦闘する姿は感動的でさえある。
以下、★まで核心に触れています。
自暴自棄になり自害を決意した夫は研究室を破壊。ここは蠅男の感情が爆発するシーン。ゾッとする。もう蠅が見つかっても元には戻せない。No Returnである。こちらまで胸苦しくなるような生々しさ。黒板に書いたI love you…自害を手伝う妻の諦観と絶望と強さ。
そして驚愕のラスト。警部の行動。Help! の「アイツ」の声が甲高く鳥肌モノ。しかし蜘蛛に食われることや、「あの姿」で生きながらえることを想像するのもまた恐ろしい・・。本作の恐怖は半人半獣(ケモノではないが)、「変身」の恐怖であり、それ以上に暗澹たる後悔と絶望の映画である。
私が一番ゾッとしたのは、ネコを転送する場面である。失敗し再結合することができなかった。ネコは分子のまま永遠に異空間をさまよう・・。空間のどこかから悲しげな鳴き声だけがする。「にゃ~」・・。ひえー。そして転送された皿。Made in Japan. のアイディア。そして複眼の蠅男から見た絶叫する妻の見せ方。ウマい。これらは本編をご覧ください。★
夫の兄を演じるヴィンセント・プライス、警部を演じるハーバート・マーシャルが実直な芝居で素晴らしい。監督(カート・ニューマン。本作以外はしらない)や撮影がおもいのほか丁寧かつ王道。悲劇的でおどろおどろしい音楽も重厚(ポール・ソーテル)で、テーマが流れるオープニングクレジットもグラフィカルでセンスが感じられる。
本作はおそらく30年代から続いてきた異形、怪物、変身モノの系譜に連なる作品であり、急速に50年代に発達した現実の科学進歩のSF的趣向を採りいれたものと勝手に推測する。探究心による悲劇・惨劇という点で『フランケンシュタイン』の後継であり、自身を被験者とする科学者映画『アルタード・ステーツ』などの先駆けではないか。また日本の空想特撮科学モノ(『ウルトラQ』等)やアメリカの『事件記者コルチャック』等にも影響を与えたと思う。ホームドラマ風味も生かした第1級の悲しきホラー・ムービー。古典でありながら現代にも通じる先駆性と普遍性を併せ持っている。
The Fly 1958 U.S. 20th Century Fox Color
物質を瞬間移動させる装置を開発した科学者が、動物実験の成功により、自ら装置に入るのですが、その時、彼の背中には一匹のハエが。。。頭部と片腕がそのまんまハエと入れ替わるのですが、それがすんごく怖い。奥さんがいて、研究室の黒板で筆記しながら意思を伝える場面や、頭部を覆っていた布が落ちて、奥さんが悲鳴を上げる場面など、小さい時に一度観ただけですが鮮明に覚えています。また、子供が庭の蜘蛛の巣に変なハエが捕まっているのを発見しますが、人の顔で、人の声で叫んでいるのです。ああ、怖い。あまりの怖さに最後まで観れなかったのか、結末は覚えていません。SFホラーファン必見の一本です。
様子や頭だけ人になった蠅をもっとしっかり描いて欲しかった。
初めて蠅男の顔をみて恐怖に叫ぶ妻を蠅の複眼からの視点で見せる
ところはよかったのでこのようにもっと設定を生かしたシーン
を増やせば数倍いい映画になると思う。
昔、最後まで鑑賞できなかった作品に、再度チャレンジしました。
ストーリー展開はひねりがあって、テーマも深遠です。
工場で起きたおぞましい事件、事件の鍵を握るのは現場にいた女性。
被害者は科学者で、ある実験装置の開発に取りつかれた男。
加害者は、罪を認めたものの、なかなか真実を語ろうとせず、ようやく真実を語り始めて回想していくという展開がひねりがきいていると思いました。
科学者の、あくなき欲望と、行き過ぎた探究心が招いた悲劇を描いています。
なかなか肝心の「蠅男」が登場しない、姿を見せない演出に恐怖心と好奇心をかきたてられました。
蠅男の容貌よりも、妻の悲鳴の方に驚き、怖さが増したという点は皮肉です。
蠅男から見た妻の顔のシーンは、なるほど・・と納得。
ラスト近くの、衝撃的な映像は、子供の時に観ていたら絶対トラウマになっていたかもしれません
今は「かわいい☆」と思ってしまいました。
警部に諭すセリフは、すごく深いです。
科学の行き過ぎる発展に伴う危険性と人間性の欠如・動物実験・人体実験に警鐘を鳴らしている映画だと思います。
いろいろな意味で子供に見せるべき映画と思います。
ある日、物理学者のアンドレ(アル・ヘディソン)がプレス機で上半身を潰された状態の死体で発見されます。容疑者は現場から逃げてゆくのを目撃されたアンドレの妻のヘレン(パトリシア・オーウェンズ)で、彼女は義兄のフランソワ(ヴィンセント・プライス)とチャラス警部(ハーバート・マーシャル)に信じられない話を語り始めます。
蠅の頭をしたアンドレも不気味ですが、アンドレの頭をもった蠅も悲しく不気味です。チャラス警部のとった行動も残酷ではありますが止むを得なかったのだと思います。ラストはこの先幸せが待っていそうで救われます。
SF映画の古典の一つですのでぜひどうぞ。