~以前、BBのCD三枚組のベストも購入したんですが、それにも入っていなかった、la bise aux hippies が収録されています!ヒッピー風の衣装でサッシャ・ディスティルとのデュエット。ゲンスブールも後ろでギターを弾いてます(個人的には弦をはじくゲンスブールの指使いにぐっときてしまいました)。かの有名なバルドー・ショーの収録風景なども見られてお得です。 je~~ t'aime moi non plus は収録されていないものの、ベストな選曲に黄金時代のBBのコケティッシュな魅力が一杯詰まった一枚です。歌手バルドー、女優バルドーどちらが好きな方のもオススメです。~
母と同い年のB. B. !若尾文子より一つ年下のB. B. !3人ともご存命!もちろん、ここに映し出されている彼女は20代半ばから30代前半(一部後半もあり)の御姿である。衝撃的な映画デビューから10年近くたってからの歌手デビューなので、彼女の歌が話題になることはあまりない。女優の余技と思われているからだろうか。しかし、当方はある日、一枚の写真に足を羽交い絞めにされた。その女性はこちらを向いているわけではなかった。それでも柱につかまって何ものかを射抜くように凝視する眼につかまってしまったのだ。それはモノクロのB. B. の写真をカヴァーに使ったアナログ・レコードだった。彼女の映画さえほとんど観たことさえなかったのに、このレコードに収められた魔法のような歌に魅了された。今、手もとにある(ディジタル・レコードではあるが)この1986年リリースの16曲入りコンピだけで当方は狂わされた、と言っていい。『ブリジット・バルドー自伝 イニシャルはBB』の翻訳出版は1997年なので、その10年の間に本作のVHSをレンタル屋で借りて観たのだったと思う。 それはまさに驚愕の内容だった! 何がって、ずっと音だけを聴き続けていたにもかかわらず、そこで歌い踊るB. B. の御姿はまさに空想通り、大空通り、中央通りのど真ん中!であったのだ。その愛らしい声そのままに―キュートでラヴリーでまるで彼女の愛する小動物さながらに弾け、回転し、跳ね回るさまは観ているこちらを幸福な気分にしか導かない。ヘンなストーリーや面倒くさい設定といった縛りがない分、映画などよりはるかに彼女は生き生きしていると見えた。これこそ当方にとってB. B. そのものであったのだ!彼女はもしかしたら映画などより音楽の楽しさのほうを愛したのではないか?自伝に記載もあった気がするが、そちらの方は今手もとにないので確認できないが、そうとしか思えない。映画には遅れて始まった音楽キャリアだったが、映画と同じく73年まで続くのだから。間違いない!な~んて。 それはともかく、本作は未だに彼女に狂った者にとって至上の価値を有している。もちろん、ここからB. B. にハマる人だっているだろう。しかし、できるなら音源から入ることをお薦めしたい。なぜなら、ここにある60年代のアイコンとしてのファッショナブルな御姿に惑わされる!前に彼女の音楽そのものに直に聴き惚れてほしいから。本当に音楽だけで十分に魅力的なのだから。そこをキリキリと胃が痛むほど切に願いたい。