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石坂洋次郎の原作小説を、石原裕次郎、浅丘ルリ子、吉永小百合の3大スター主演で三度目の映画化。私生児である江波恵子(吉永)は、数学教師の間崎(石原)に男性としての興味を抱き、その好奇心と情熱をぶつける。しかし間崎は同僚の橋本(浅丘)に好意を抱いている。ある日恵子が妊娠したとの噂が流れたことから、3人の関係は微妙なバランスを崩していく。
父親不在で、女子校に通う恵子が、思春期特有の感情である異性への興味に目覚め、そのため周囲の大人たちは彼女に振り回されるのだが、恵子を演じるのが吉永小百合では、そんなキュートなわがままぶりも歓迎されるというもの。この作品での裕次郎は、終始吉永の演技を「受ける」立場にあり、浅丘の英語教師に対しても受動的に対応する役どころであるにも関わらず、二枚目は二枚目。女子高生たちの人気投票で首位を獲得する、若く明朗な教師を伸び伸びと演じている。橋本の若ハゲの叔父に扮した小沢昭一が、絶妙な個性で画面をさらう。(斉藤守彦)
レビュー
監督: 西河克巳 原作: 石坂洋次郎 脚本: 三木克巳 撮影: 荻原憲治 音楽: 池田正義 出演: 石原裕次郎/浅丘ルリ子/吉永小百合/北村和夫/小沢昭一/大坂志郎
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)