ずっと前に誰かが言っていた「年をとると~」のタイトルの言葉が
今になり、本当だなぁと思ってこの辺の映画をいろいろ見ています。
むかし、この映画は見ています。冒頭の飯台をはさみご飯をついで
いる原さんの姿のみおぼえていて、他は全然おぼえていません。
たぶん、年端もなかったので暮らし向きの機微など理解していなか
ったのでしょう。
今になり仕事が私的に自宅ということもあってか変化なく、「何で
毎日ご飯を食べ、毎日毎日暮らしているのか」と映画に似たことに
なり、やはりなぁと思うところです。
しかし、最近は時間があり、サブスクにてだいぶ日本映画を見ています。
原節子さんについては、もちろん1947年「安城家~」からぐらい
から見ており、一番の発見者は吉村公三郎監督か? とも思ったりします。
(が、原さんは15才くらいからの映画界で、黒澤明さんのもあり)
49年は「お嬢さん~」の木下恵介監督、「青い山脈」の今井正監督
ⅠⅡもあるし・・「晩春」の小津安二郎監督。~と一年に三本以上も。
この成瀬巳喜男監督のは51年です。成瀬さんのは59年「驟雨」
もご参考、同じく夫婦だけというもの~こちら少しコミカル、小津
さんのが感染った?)
しかし、この「めし」ですが、やはりぐっと泣けるところがありますね。
理由は? 迎えに来てくれるというこちらも予備知識はあっても、すぐに
夫に会おうとして家にあがらない妻・原節子・・外に出て思いを溜める?
視聴者にもこの時間。
母である杉村春子は「こんな娘ですから、こういうところがあります」
とよく理解している。どういう風についに会うのか・・一寸外す、ふい
の間隙。。をつかれる。
久々の会いも夫・上原謙さんもオーバーな謝りなどなく、帰省の列車でも
何も問題も何もなかった態度でした。
めし [DVD]
¥3,000 ¥3,000 税込
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フォーマット | ドルビー, ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | 杉村春子, 林芙美子, 小林桂樹, 原節子, 上原謙, 成瀬巳喜男, 島崎雪子 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 37 分 |
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商品の説明
Amazonより
周囲の反対を押し切って結婚したものの、今では倦怠期に突入している一組の夫婦(原節子、上原謙)の家に、家出してきた姪(島崎雪子)が転がり込んできた。奔放な彼女の出現で、夫婦の間にはささやかな波紋が……。名匠・成瀬巳喜男監督が林芙美子の未完の小説を原作に映画化したヒューマン映画。ドラマティックな事件などは皆無で、市井の日常のみが繊細で抑制されたタッチで淡々と、それでいて見事につづられており、そこはかとない感動を観る者にもたらしてくれている。キネマ旬報ベスト・テン第2位に輝く名作。またヒロイン原節子も本作品で毎日映画コンクール女優賞を受賞している。成瀬監督にとっては初の林文学の映画化であったが、本作の成功により、以後彼は計6本の林原作を手がけることにもなった。(増當竜也)
レビュー
監督: 成瀬巳喜男 監修: 川端康成 原作: 林芙美子 脚色: 井手俊郎/田中澄江 出演: 上原謙/原節子/島崎雪子/杉葉子/風見章子/小林桂樹/杉村春子
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988104032829
- 監督 : 成瀬巳喜男
- メディア形式 : ドルビー, ブラック&ホワイト
- 時間 : 1 時間 37 分
- 発売日 : 2005/7/22
- 出演 : 上原謙, 原節子, 島崎雪子, 杉村春子, 小林桂樹
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Mono)
- 販売元 : 東宝
- ASIN : B0009OATTO
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 162,373位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 7,397位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めて観ました。登場人物の描写、物語の展開、大阪と東京の風景それ自体の面白さ、時代、どこをとっても素晴らしい映画だと感じました。そして、最後の主人公によるナレーションに心底驚かされました。もしこのナレーションがなければ、何の違和感も感じることなく、当時の日常と夫婦の心の揺れを描いた繊細なドラマにひたすら感嘆して見終えたでしょう。しかし、最後の一言は現代の感覚からすれば、噴「飯」物の一言です。でも、それを安易に批判する気持ちは起きません。これだけ繊細に女性の心理の転変を描きながら、最後の最後にこの一言が配されたことに、ただ深い驚きを感じています。私たちの社会の課題を示唆しているようにも思えます。それにしても、最後こうくるか……。いや、これも含めて見る可き価値ある素晴らしい映画だと感じました。
2019年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本人(人)として最低限、基本的に持ち続けて来た気持ち(心)が感じられて嬉しく幸せな気分になる作品です。
2021年1月31日に日本でレビュー済み
まだ戦後の混乱が残る時代を背景に、日々の暮らしにくたびれた主婦の戸惑いを描いた作品です。
当時は当たり前だったのでしょうが、家電製品が何一つ無い暮らしというものが、どれだけ手間がかかるのかということが伝わってきます。
ナベで炊飯、タライで手洗い洗濯、雑巾がけで掃除、当日分の食材を買物に行く。
スマホやパソコンどころかテレビも無い(主人公の家庭ではラジオも無い)。
夫の理解も得られないうえに、今風に言うと肉食系の姪っ子が転がり込んでわがまま放題とあっては、主人公でなくとも嫌になってしまいます。
なお、東京―大阪間は特急列車でも8時間かかっていたので(劇中では具体的な時間は示されていません)、地域間移動に伴う負荷、そしてその行為に伴う意味の重さは今とは大きく異なります。
物語展開としては、主人公はついに大阪から川崎の実家に帰り、紆余曲折を経た後に、夫が迎えに来て元のさやに納まり、これが小さな幸せなのね、めでたしめでたし、、です。
しかし、劇中で気になるのは、主人公よりも、わがまま娘の里子のように感じました。
享楽的であり、無責任であり、他者へ共感性に欠ける、、終戦後の日本人の意識変化やモラル低下の象徴として、彼女を描いたように思えてなりません。
主人公は里子の行動に翻弄されることよって、日々のうんざり感に拍車がかかりながらも、やがては自分を見つめ直すきっかけに繋がります。
しかし、里子本人はどうでしょうか、親身な忠告はまるで耳に入らず逆切れするばかり、親の説教に(というより諦め宣言)しおらしく装いながらも欠伸が出る始末。
里子はその後、どのような人生を過ごしたのか、モラルの低いわがまま高齢者になり周囲の手に余る存在にでもなったのでしょうか、主人公夫婦はどうでもよいのですが、こちらのほうがよっぽど気になります。
或いは、戦後日本の社会変化そのものと、同様だったのかもしれませんが。
当時は当たり前だったのでしょうが、家電製品が何一つ無い暮らしというものが、どれだけ手間がかかるのかということが伝わってきます。
ナベで炊飯、タライで手洗い洗濯、雑巾がけで掃除、当日分の食材を買物に行く。
スマホやパソコンどころかテレビも無い(主人公の家庭ではラジオも無い)。
夫の理解も得られないうえに、今風に言うと肉食系の姪っ子が転がり込んでわがまま放題とあっては、主人公でなくとも嫌になってしまいます。
なお、東京―大阪間は特急列車でも8時間かかっていたので(劇中では具体的な時間は示されていません)、地域間移動に伴う負荷、そしてその行為に伴う意味の重さは今とは大きく異なります。
物語展開としては、主人公はついに大阪から川崎の実家に帰り、紆余曲折を経た後に、夫が迎えに来て元のさやに納まり、これが小さな幸せなのね、めでたしめでたし、、です。
しかし、劇中で気になるのは、主人公よりも、わがまま娘の里子のように感じました。
享楽的であり、無責任であり、他者へ共感性に欠ける、、終戦後の日本人の意識変化やモラル低下の象徴として、彼女を描いたように思えてなりません。
主人公は里子の行動に翻弄されることよって、日々のうんざり感に拍車がかかりながらも、やがては自分を見つめ直すきっかけに繋がります。
しかし、里子本人はどうでしょうか、親身な忠告はまるで耳に入らず逆切れするばかり、親の説教に(というより諦め宣言)しおらしく装いながらも欠伸が出る始末。
里子はその後、どのような人生を過ごしたのか、モラルの低いわがまま高齢者になり周囲の手に余る存在にでもなったのでしょうか、主人公夫婦はどうでもよいのですが、こちらのほうがよっぽど気になります。
或いは、戦後日本の社会変化そのものと、同様だったのかもしれませんが。
2018年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
結局これ以上の幸せは見つからない、という映画。
古典的ではあるが、結局戦後70年かけていろいろ探して、これ以上の幸せを見つけられなかった現代人が観ると格別な趣がある。
この映画の原節子は、小津安二郎の映画よりいい。
小津の映画は、結局原節子や笠智衆の人間性が成立した理由を描かないので、結果的にその振る舞いが持つ説得力も弱い
(もちろんそれは判った上でやっているわけだが)。
その点この映画は、人間が多くの選択肢の中から自分を選んでいく過程が丁寧に描かれていて、説得力がある。
丁寧というのは、人間の選択が善いにつけ悪いにつけ、常に周囲の人間に影響されてなされるということ。
その全てを理詰めで描くのは無理だが、自然に納得できるレベルに仕上がっている。
時間の制約もあり、ご都合主義的な部分もあるが、その分密度の高い映画だとも言える。
古典的ではあるが、結局戦後70年かけていろいろ探して、これ以上の幸せを見つけられなかった現代人が観ると格別な趣がある。
この映画の原節子は、小津安二郎の映画よりいい。
小津の映画は、結局原節子や笠智衆の人間性が成立した理由を描かないので、結果的にその振る舞いが持つ説得力も弱い
(もちろんそれは判った上でやっているわけだが)。
その点この映画は、人間が多くの選択肢の中から自分を選んでいく過程が丁寧に描かれていて、説得力がある。
丁寧というのは、人間の選択が善いにつけ悪いにつけ、常に周囲の人間に影響されてなされるということ。
その全てを理詰めで描くのは無理だが、自然に納得できるレベルに仕上がっている。
時間の制約もあり、ご都合主義的な部分もあるが、その分密度の高い映画だとも言える。
2013年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原節子は純日本的というか、控え目でつつましやかな役どころが主流であったが、この「めし」では気が強く、はっきり物を言う勝気な性格で彼女の新しい面が伺え、結末もハッピーエンドで終わり、爽快な映画であった。
2018年8月23日に日本でレビュー済み
ずっと観たかった映画でした。原節子さんは小津安二郎作品でしか観た事がなかったので、毎日の生活に疲れ、奔放な姪にイライラしてしまう感じの演技は初めて観ました。やはり演技は上手で表情で気持ちが伝わってきます。
「貴方は幸せよ」と友人に言われ、「まぁ」と言って笑うところ、否定もしないのに嫌味がなくとても上品。こちら側は不満をかかえているのを知っているので、そんな気持ちも表情に少し感じつつ。。
妹のご主人が姪にピシャリと言うところ、個人的にはスカッとしました。姪の方の演技も素晴らしかったのでしょう。
最後はこれが幸せなのかもと、家に戻る。汽車から舞う手紙が美しかったです。
この時代の映画は言葉つかいが美しく観ていて癒されます。
とても良い作品でした。
「貴方は幸せよ」と友人に言われ、「まぁ」と言って笑うところ、否定もしないのに嫌味がなくとても上品。こちら側は不満をかかえているのを知っているので、そんな気持ちも表情に少し感じつつ。。
妹のご主人が姪にピシャリと言うところ、個人的にはスカッとしました。姪の方の演技も素晴らしかったのでしょう。
最後はこれが幸せなのかもと、家に戻る。汽車から舞う手紙が美しかったです。
この時代の映画は言葉つかいが美しく観ていて癒されます。
とても良い作品でした。
2018年12月1日に日本でレビュー済み
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戦後復興の情景と生活ドラマがとても情趣のある映画です。
主人公の有閑婦人が、大阪の実家で出かける道すがら、戦争で連れをなくした子連れの友人に会い、映画観賞の帰り、綺麗な着物を着た主人公が、友人が子供を傍らにビラ配りで働く姿を見るシーン、その対照的な境遇が印象的でした。
戦後まもない生活情景が郷愁だけでなく胸にささる映画です。
主人公の有閑婦人が、大阪の実家で出かける道すがら、戦争で連れをなくした子連れの友人に会い、映画観賞の帰り、綺麗な着物を着た主人公が、友人が子供を傍らにビラ配りで働く姿を見るシーン、その対照的な境遇が印象的でした。
戦後まもない生活情景が郷愁だけでなく胸にささる映画です。