半世紀を過ぎても示唆に富む見応え充分のカジノ作品だ。
1976年「タクシー・ドライバー」や、1990年「グッド・フェローズ」に続いて監督マーチン・スコセッシと主演ロバート・デ・ニーロが組んだ、カジノの裏側を通して米国社会の暗部を抉った迫真の傑作。
ストーリーはマフィアの資金源として経営された1970年代のラスベガスの独立系カジノを舞台に、金と犯罪にまみれた男女を赤裸々に描いたもので、全編3時間が少し長過ぎるのは珠にキズだが、実在の人物・実話をモチーフに、これでもかと垂れ流される資本主義が作り出す陰惨さは、かの「ゴッド・ファーザー」シリーズに匹敵する衝撃だ。
カジノ監視委員会の監視の目を掻い潜って、違法操業を続けるカジノの裏の支配者はイタリアン・マフィアだが、現場を取り仕切るユダヤ系の豪腕支配人エース役がロバート・デ・ニーロで、イタリアン・マフィアから送られた用心棒ニッキー役のジョー・ペシはグッド・フェローズからの名コンビ。加えてエースの妻ジンジャー役のシャロン・ストーンは、妖艶で気性激しい金の亡者を好演していて、なかなか見物だ。
そして何より本作のテーマは、「金しか信じない人間達の織り成すカジノと言う舞台は、地球上で資本主義の宿痾を最も凝縮した世界だ」の物凄さに尽きる。
経営者からディーラー等の従業員、一般のカジノ客に紛れ込むイカサマ師や強面の用心棒まで、金に群がる様々な人間たちが見事なまでの相互依存と相互監視のメカニズムを構成している。
誰がいつ裏切るか解らず、賄賂とリベート等の裏金関係だけが絶妙な信頼関係を成立させるカジノ独特の力学に圧倒される。
マフィア、政治家、地元の名士らの生臭い駆け引き、脅しと権謀術策には実話の凄みがある。
法律や行政による多大な監督体力の投入と監視術の発達なくして、この根元的な金銭欲のルツボを民間業者には安易に任せられない。膨大なリスクをコントロールする技術や覚悟が必要だからだ。
映画の舞台は1970年代の創成期における中小資本カジノなので、グレーな問題を長年掛けて克服した現代の行政監視システムと大手資本による経営は相当洗練されている筈で、今も同じ危険だと言うつもりはないが、犯罪リスクを引き寄せる“産業としての本質的な性質”は変わらないのは非常に勉強になった。
IR論議が盛んな日本では、少なくとも現金ではなく電子決済、全ての入出金のシステム監視による資金移動の透明化が必須なのだろう。
マフィアがカジノに巣食った古き暗黒時代の映画ではあるが、人間の欲望は常に普遍的で際限がないので、そのコントロールには多大な体力が必要だ。
経済格差の進行で富が集積している資本家の資金で労働者雇用を産み出し、更に税金として行政を潤す経済効果は否定しない。儲かるのはギャンブラーではなく、最終的にはインフラ提供者のカジノ産業だからだ。
しかしながらそれを上回る汚職や犯罪、マネーロンダリング等の外部不経済を徹底して押さえ込まなければ社会的意義は相殺されるだろう。
今、コロナ対策で右往左往しているマイナンバーカードを正しく機能させる事がその試金石かもしれない。
Blu-ray画質は素晴らしく、日本語吹替も津嘉山正種氏のデ・ニーロのフルカバーで鑑賞に没入するには満足な仕様だ。
簡単に人を狂わせるカジノの魔力と、これと闘ってきた行政監督の生々しい興亡史を、酒でも飲みながらゆったりお楽しみ戴きたい。
カジノ 10th アニバーサリースペシャル・エディション [DVD]
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | ジョー・ペシ, ジェームズ・ウッズ, マーチン・スコセッシ, ロバート・デ・ニーロ, シャロン・ストーン, ニコラス・ビレッジ, ポール・ヘンリード |
言語 | 英語, 日本語 |
稼働時間 | 2 時間 58 分 |
【まとめ買いフェア開催中】よりどり2点以上で5%OFF
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商品の説明
Amazonより
1973年のラスベガス。中西部のギャングからのしあがり、4つのカジノを任されるまでになったエース(ロバート・デ・ニーロ)は、ヒットマンのニッキー(ジョー・ペシ)と二人三脚で首尾よくことを進めてきた。しかし、妖艶なチップ詐欺師のジンジャー(シャロン・ストーン)にエースが惚れて結婚したのが運のツキ。やがて3人は破滅の道をたどっていくことに…。
巨匠マーティン・スコセッシ監督が欲望うごめく夢の街を舞台に、実話を基に映画化した堂々3時間の超大作。スコセッシ監督ならではの斬新な映像美と編集の妙により、滑稽なまでの人間の悲喜こもごもの運命を一気に見入ってしまう。シャロン・ストーンは本作でゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞の熱演。(的田也寸志)
レビュー
製作: バーバラ・デ・フィーナ 監督・脚本: マーティン・スコセッシ 原作・脚本: ニコラス・ピレッジ 撮影: ロバート・リチャードソン 出演: ロバート・デ・ニーロ/ジョー・ペシ/シャロン・ストーン/ジェームズ・ウッズ/アラン・キング/ケヴィン・ポラック/ドン・リックズ 声の出演: 勝生真沙子/津嘉山正種/田中正彦/樋浦努
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 英語, 日本語
- EAN : 4580120511953
- 製造元リファレンス : 43215-10270
- 監督 : マーチン・スコセッシ
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 2 時間 58 分
- 発売日 : 2005/7/22
- 出演 : ロバート・デ・ニーロ, シャロン・ストーン, ポール・ヘンリード, ジョー・ペシ, ジェームズ・ウッズ
- 字幕: : 日本語, 英語
- 言語 : 英語 (Dolby Digital 2.0 Surround), 日本語 (Dolby Digital 5.1), 英語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- ASIN : B0009PRCDE
- ディスク枚数 : 2
- Amazon 売れ筋ランキング: - 149,446位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 842位外国の犯罪・ギャング映画
- - 14,616位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
比較されがちなグッドフェローズの方が個人的には、テンポも早く。
ギャング映画で縛るとするならば、断然グッドフェローズ。
と言ってもこちらも佳作です。
ギャング映画で縛るとするならば、断然グッドフェローズ。
と言ってもこちらも佳作です。
2021年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
観て損は無し。
2016年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2時間くらい楽しもうと思う人にはいいのでは。ただギャング映画なので嫌いな人は嫌いかも。
ギャング映画好き・アクション好きの人にはおすすめ。
ギャング映画好き・アクション好きの人にはおすすめ。
2019年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
デ・ニーロが出てる時点で楽しい。
ジョーペシが楽しい。
このコンビは素晴らしい。
ジョーペシが楽しい。
このコンビは素晴らしい。
2016年11月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜか、この手のデキル男が堕ちていく一つに女が高確率にある。
あと言われるのがギャンブル、クスリ。
観ていて、ジンジャーの様な馬鹿っぷりな女は自分は絶対に嫌だ、即、砂漠に埋めると
思ってみていたが、やはり人とは違うデキる?男はあの様な馬鹿っぷりな女を独占したくなるのか?
実際に女以外は順風満帆だった... いや悪友ニッキーがいた(汗
ニッキー役は悪党を演じさせたらNO1のジョーペジが相変わらずのキレ役で
今回も、この手のヤリ過ぎるキャラは最後は組織から消される運命だった。
面白かったけど、奥さんの問題が観ていて疲れるので、二度は観ないかも。
追記:後半途中で画像の質がいきなり悪くなる場面が数回あった。折角のブルーレイなのだから勿体ない。
あと言われるのがギャンブル、クスリ。
観ていて、ジンジャーの様な馬鹿っぷりな女は自分は絶対に嫌だ、即、砂漠に埋めると
思ってみていたが、やはり人とは違うデキる?男はあの様な馬鹿っぷりな女を独占したくなるのか?
実際に女以外は順風満帆だった... いや悪友ニッキーがいた(汗
ニッキー役は悪党を演じさせたらNO1のジョーペジが相変わらずのキレ役で
今回も、この手のヤリ過ぎるキャラは最後は組織から消される運命だった。
面白かったけど、奥さんの問題が観ていて疲れるので、二度は観ないかも。
追記:後半途中で画像の質がいきなり悪くなる場面が数回あった。折角のブルーレイなのだから勿体ない。
2017年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
グッドフェローズの続編を観ているような気がした。
ストーリー展開も、「いずれはこうなる・・」と分かっていても、見入ってしまうほど彼らの世界にひきこまれた。
華やかな夜のネオンの裏側にこれほどまでに、ドロドロと恐ろしい背景があったわけで、それもまたアメリカの黒歴史であり、その渦に巻き込まれて散る命のはかなさをデニーロの表情に感じてしまった・・・。
観て損は無いと思う。
ストーリー展開も、「いずれはこうなる・・」と分かっていても、見入ってしまうほど彼らの世界にひきこまれた。
華やかな夜のネオンの裏側にこれほどまでに、ドロドロと恐ろしい背景があったわけで、それもまたアメリカの黒歴史であり、その渦に巻き込まれて散る命のはかなさをデニーロの表情に感じてしまった・・・。
観て損は無いと思う。
他の国からのトップレビュー
Hakim
5つ星のうち5.0
good
2024年4月21日にカナダでレビュー済みAmazonで購入
I have got the package.
ivan
5つ星のうち5.0
Da avere assolutamente
2024年4月12日にイタリアでレビュー済みAmazonで購入
Film da avere per forza in collezione, in quanto non è su nessuna piattaforma al momento. In quanto possessore di un 55” 4k posso dire che anche la versione blue ray si vede benissimo senza spendere il doppio per la 4k
Sanctorum
5つ星のうち1.0
Pas de langue française sur ce blu ray
2023年2月27日にベルギーでレビュー済みAmazonで購入
Dommage qu’il n’y ai pas de français sur Ce blu ray sauf du canadien
Ralph Nettelmann
5つ星のうち5.0
6 Sterne
2017年8月26日にドイツでレビュー済みAmazonで購入
1973: Der disziplinierte Profispieler und Buchhalter Sam „Ace“ Rothstein (Robert DeNiro) steigt in Las Vegas zum Geschäftsführer des angesehenen Tengiers-Casinos auf. Er muss den ständigen Geldfluss für seine Mafiabosse gewährleisten. Politiker werden geschmiert und die Spieler im Zaum gehalten, nicht zuviel zu gewinnen. Dazu zweigt Ace einen satten Anteil für den Mob ab. Der Hitzkopf Nicky Santoro (Joe Pesci) hält seinem Freund Rothstein das Gröbste vom Hals, geht dabei aber mit äußerster Brutalität vor und schafft sich mit dieser Methode nicht nur Freunde. Alles läuft ganz prima, bis Ace sich in die Edel-Prostituierte Ginger McKenna (Sharon Stone) verliebt. Die Glücksritterin ist auf der Suche nach Reichtum und aus diesem Grund willigt sie ein, Rothstein zu heiraten. Eine fatale Entscheidung, denn der Casinomanager verliert nach und nach jegliche Kontrolle über sein Leben. Die frustrierte Ginger flüchtet sich in Drogen und Alkohol. Eine verhängnisvolle Kettenreaktion wird damit losgetreten...
Neben "Heat" mit Gegenspieler Al Pacino ist dies der zweite grosse Wurf von Robert DeNiro in der Dekade.
Ein Film den man sich immer wieder anschaut.
Ralph Nettelmann
Bremen
Neben "Heat" mit Gegenspieler Al Pacino ist dies der zweite grosse Wurf von Robert DeNiro in der Dekade.
Ein Film den man sich immer wieder anschaut.
Ralph Nettelmann
Bremen
freddiefreejazz
5つ星のうち5.0
opéra baroque et symphonie apocalyptique...
2018年4月21日にフランスでレビュー済みAmazonで購入
Voilà un film dont la réputation n'est plus à faire. A quoi bon une chronique supplémentaire ? C’est que, justement, je viens de le revoir, plus de vingt ans après sa projection en salle – en 1995…). Pour moi, un nouveau choc. Disons-le de façon péremptoire : il s’agit vraiment d’un des plus grands films de ces trente dernières années. D’aucuns préfèrent sans doute
Goodfellas
du même
Martin Scorsese
sorti cinq ans plus tôt. Pour ma part, ces deux films sont mes préférés du réalisateur (avec
Taxi Driver
). Et dire que Marty voulait devenir séminariste ! Que n’aurions-nous pas manqué s’il avait suivi cette voie plutôt que celle du cinéma ? Cela étant dit, ses films transpirent quand même la question de la religion et de la foi personnelle : ce qu’il est permis de faire et de ne pas faire, ce qu’il est permis de penser ou de ne pas penser, de dire ou de ne pas dire (combien de fois n’ai-je pas entendu dans ce film « il – ou elle – aurait mieux fait de fermer sa gueule… » ?). Que l’on se souvienne aussi de
A Tombeau Ouvert
(avec Nicolas Cage), l’histoire d’un ambulancier new-yorkais hanté par la mort d’un enfant qu’il n’a pu sauver, ou encore
La Dernière Tentation du Christ
, dans lequel Willem Dafoe interprète un Christ en proie aux tourments. Scorsese a toujours été fasciné par la question du bien et du mal. Dans un bonus, il s’en explique. Bien entendu, il a tourné d'autres films sur la pègre et la mafia (
Mean Streets
,
Gangs of New-York
ou encore
The Departed
, autant de réussites, avec néanmoins une préférence pour ce dernier). Mais au delà de cette histoire d'ascension et de chute de grands caïds de la mafia à Las Vegas (
Bugsy
, le film de Barry Levinson sorti deux ans plus tôt est moins réussi…),
Casino
nous raconte comment un homme a raté sa vie privée. Il a tout raté, en fait. Son amour pour Ginger (sublime
Sharon Stone
, sans doute son plus beau rôle) est un mauvais calcul. Ace (
Robert De Niro
) a la mauvaise intuition. Lui qui est pourtant intelligent, logique, un génie des chiffres, là, il se plante en beauté. Rien ne pouvait marcher entre lui et cette belle blonde incarnée par Sharon Stone (une prostituée de luxe). Et ce dès le départ. Pourtant, elle cède. Pourquoi ? Parce qu’il lui promet « respect » (« tant qu'il y a un respect mutuel, ça ira, pour les sentiments et l'amour, ça grandira après, forcément »)... Erreur ! Aïe, aïe...
Ace pense pouvoir accomplir son fantasme (« avoir » une belle femme...). Il se plante. Car « on » ne possède pas. L’amour n’est pas dans ce genre de calcul. L’amour n’est pas une possession. On ne possède pas l’autre comme si c’était « sa marchandise ». Et qu’entre sentiment et raison, faut savoir faire la part des choses. D'autant plus que Ginger est entichée d'un autre type. Première trahison. James Woods , le partenaire inoubliable de Robert De Niro dans Il Était une Fois en Amérique , s’il est ici un peu en retrait, n’en demeure pas moins parfait dans ce rôle de « loser ». Son défaut à Ace, c'est de ne pas avoir cherché qui était vraiment celle qui allait devenir sa future épouse. Descente aux enfers. Il s’est leurré, s’est mis le doigt dans l’œil. Son erreur, c'est d’avoir cru que l’argent pouvait tout acheter, l’amour, les amis, le luxe, la bonne réputation. C’est d’avoir aussi forcé la main. C'est de ne pas avoir fait confiance à son intuition. Il a été aveuglé par une femme magnifique certes, mais voilà, il s’est comporté comme le maquereau, n’a pas fait marcher son cerveau, en tout cas pas comme il aurait dû. Attiré par le clinquant et l’artifice, il cède. Il craque. Il veut. Ses désirs sont des ordres. Elle craque elle aussi. Elle choisit la facilité, la voie large. Car au fond, Ginger est paumée, et son amour pour le fric la corrompt… Voici donc des êtres sans limite, prêts à tout, aux pires excès et aux pires folies. Leur fin sera tragique. Fable moraliste ? Bien que plus ça : une leçon d’humanité, un opéra baroque inouï (la musique joue un grand rôle...). Sharon Stone y est charismatique. Tout le monde l’adore. Les croupiers, les employés, les clients. Faut dire qu’elle crève littéralement l’écran. Et ici, elle joue parfaitement son rôle : jouer la comédie (on ne compte pas les scènes d’anthologie avec Joe Pesci ). Dans ce monde ou dans cette société, « quand le fric roule, tout roule » et il est alors facile de tricher, de tromper. La racine du mal… On achète alors les consciences, on multiplie les arnaques. Martin Scorsese fasciné par cet univers n'en dit pas moins son horreur et son dégoût. Un film que j'avais donc vu lors de sa sortie en salles et que je revois vingt ans plus tard. Lors d'une première vision, j'avais été choqué par les scènes de violence (Joe Pesci est effrayant…) mais elles sont sans complaisance. C’est d'autant plus dramatique que cette histoire est tirée de faits réels (1)
La mise en scène est soignée, maîtrisée de bout en bout, tout comme la photographie (restitution du Las Vegas des années 70 et 80...). Voix off (c'est Ace qui s'exprime) : « Quand on aime quelqu’un, il faut lui faire confiance. Pendant un temps, cet amour là, je pensais que je l’avais ». Et bang, la voiture explose avec Ace à l'intérieur ! C’est ainsi que débute le film : en 1983… Puis flashback : dix ans plus tôt… On suit ainsi l’évolution de tous ces personnages hauts en couleurs sur une décennie. De la couleur de l’argent… On a souvent reproché au réalisateur d’avoir fait un film un tantinet trop long (3h), mais pour moi qui l'ai revu deux fois de suite ces derniers jours, je peux vous dire que ce reproche ne tient pas la route ( Le Loup de Wall Street qui dure tout autant ne présente lui non plus aucun temps mort). C'est surtout la confirmation que l'on tient là un vrai récit. Celui-ci gagne en épaisseur, en intensité et en paroxysme. Oui, dans le genre il s’agit d’un des plus beaux films jamais réalisés. Il s'adressera à un public adulte et cinéphile (public sensible et de moins de 16-18 ans, s’abstenir…). Il faut par ailleurs comprendre et admirer ce qu'est la mise en scène : science du montage impeccable, organisation de plusieurs points de vue à partir d’une faille trouvant par la suite un équilibre et un épanouissement qui fait sens, une qualité narrative inouïe (une voix off comme dans les grands films de Mankiewicz et d' Orson Welles ), mais aussi des prises de vues stupéfiantes. Scorsese maîtrise son sujet de A à Z. Un film franchement réussi donc et que l'on reverra toujours avec plaisir. Et puis il y a cette « fonction éthique » propre aux films du réalisateur italo-américain : le mal est absolu, omniprésent (« pervasive » diraient les Anglo-saxons…) ou alors il se tapie derrière les plus belles apparences, mais à un moment, le mal éclate comme du pus. L’immanence aura toujours le dernier mot, semble nous dire Scorsese, dans cette tragédie très shakespearienne. Le mal ne triomphera pas. « Evil won’t carry the day ». Entre-temps, certes, ça fait des dégâts, mais comme le bonheur, tout est éphémère, tout est précaire. Rien n’est acquis : ni la paix, ni la liberté, ni la joie, ni la justice. Tout ça se travaille et doit s'entretenir jour après jour. Mais il suffit d’un instant. Il suffit d’un faux pas… Un film qui fait vraiment réfléchir. Une borne dans le cinéma contemporain.
_____________________________________________________
(1) Scorsese s’est basé sur l’œuvre de Nicholas Pileggi (auteur de deux best-sellers adaptés par le Maître du Cinéma : ça a d'abord été Wise Guy , plus connu sous le titre français « Les Affranchis », puis ce Casino …). Pileggi est considéré comme l’un des meilleurs spécialistes de la mafia américaine. Comme il l’écrit en préambule dans son dernier bouquin, « Las Vegas, c’est l'endroit idéal pour se donner une deuxième chance, le lieu où l'on émigre après avoir fait faillite, ou avoir passé quelque temps derrière les barreaux ». Pour qui s'intéresse à Las Vegas et à nos société artificielles, on se tournera aussi vers quelques ouvrages de Bruce Bégout.
(2) La qualité de l’image et du son me semble excellente dans cette édition « collector » DVD que l’on peut trouver à tout petit prix ( Casino ). Mais l'édition 4K Blu-ray que je possède également est magistrale ( Casino ).
Ace pense pouvoir accomplir son fantasme (« avoir » une belle femme...). Il se plante. Car « on » ne possède pas. L’amour n’est pas dans ce genre de calcul. L’amour n’est pas une possession. On ne possède pas l’autre comme si c’était « sa marchandise ». Et qu’entre sentiment et raison, faut savoir faire la part des choses. D'autant plus que Ginger est entichée d'un autre type. Première trahison. James Woods , le partenaire inoubliable de Robert De Niro dans Il Était une Fois en Amérique , s’il est ici un peu en retrait, n’en demeure pas moins parfait dans ce rôle de « loser ». Son défaut à Ace, c'est de ne pas avoir cherché qui était vraiment celle qui allait devenir sa future épouse. Descente aux enfers. Il s’est leurré, s’est mis le doigt dans l’œil. Son erreur, c'est d’avoir cru que l’argent pouvait tout acheter, l’amour, les amis, le luxe, la bonne réputation. C’est d’avoir aussi forcé la main. C'est de ne pas avoir fait confiance à son intuition. Il a été aveuglé par une femme magnifique certes, mais voilà, il s’est comporté comme le maquereau, n’a pas fait marcher son cerveau, en tout cas pas comme il aurait dû. Attiré par le clinquant et l’artifice, il cède. Il craque. Il veut. Ses désirs sont des ordres. Elle craque elle aussi. Elle choisit la facilité, la voie large. Car au fond, Ginger est paumée, et son amour pour le fric la corrompt… Voici donc des êtres sans limite, prêts à tout, aux pires excès et aux pires folies. Leur fin sera tragique. Fable moraliste ? Bien que plus ça : une leçon d’humanité, un opéra baroque inouï (la musique joue un grand rôle...). Sharon Stone y est charismatique. Tout le monde l’adore. Les croupiers, les employés, les clients. Faut dire qu’elle crève littéralement l’écran. Et ici, elle joue parfaitement son rôle : jouer la comédie (on ne compte pas les scènes d’anthologie avec Joe Pesci ). Dans ce monde ou dans cette société, « quand le fric roule, tout roule » et il est alors facile de tricher, de tromper. La racine du mal… On achète alors les consciences, on multiplie les arnaques. Martin Scorsese fasciné par cet univers n'en dit pas moins son horreur et son dégoût. Un film que j'avais donc vu lors de sa sortie en salles et que je revois vingt ans plus tard. Lors d'une première vision, j'avais été choqué par les scènes de violence (Joe Pesci est effrayant…) mais elles sont sans complaisance. C’est d'autant plus dramatique que cette histoire est tirée de faits réels (1)
La mise en scène est soignée, maîtrisée de bout en bout, tout comme la photographie (restitution du Las Vegas des années 70 et 80...). Voix off (c'est Ace qui s'exprime) : « Quand on aime quelqu’un, il faut lui faire confiance. Pendant un temps, cet amour là, je pensais que je l’avais ». Et bang, la voiture explose avec Ace à l'intérieur ! C’est ainsi que débute le film : en 1983… Puis flashback : dix ans plus tôt… On suit ainsi l’évolution de tous ces personnages hauts en couleurs sur une décennie. De la couleur de l’argent… On a souvent reproché au réalisateur d’avoir fait un film un tantinet trop long (3h), mais pour moi qui l'ai revu deux fois de suite ces derniers jours, je peux vous dire que ce reproche ne tient pas la route ( Le Loup de Wall Street qui dure tout autant ne présente lui non plus aucun temps mort). C'est surtout la confirmation que l'on tient là un vrai récit. Celui-ci gagne en épaisseur, en intensité et en paroxysme. Oui, dans le genre il s’agit d’un des plus beaux films jamais réalisés. Il s'adressera à un public adulte et cinéphile (public sensible et de moins de 16-18 ans, s’abstenir…). Il faut par ailleurs comprendre et admirer ce qu'est la mise en scène : science du montage impeccable, organisation de plusieurs points de vue à partir d’une faille trouvant par la suite un équilibre et un épanouissement qui fait sens, une qualité narrative inouïe (une voix off comme dans les grands films de Mankiewicz et d' Orson Welles ), mais aussi des prises de vues stupéfiantes. Scorsese maîtrise son sujet de A à Z. Un film franchement réussi donc et que l'on reverra toujours avec plaisir. Et puis il y a cette « fonction éthique » propre aux films du réalisateur italo-américain : le mal est absolu, omniprésent (« pervasive » diraient les Anglo-saxons…) ou alors il se tapie derrière les plus belles apparences, mais à un moment, le mal éclate comme du pus. L’immanence aura toujours le dernier mot, semble nous dire Scorsese, dans cette tragédie très shakespearienne. Le mal ne triomphera pas. « Evil won’t carry the day ». Entre-temps, certes, ça fait des dégâts, mais comme le bonheur, tout est éphémère, tout est précaire. Rien n’est acquis : ni la paix, ni la liberté, ni la joie, ni la justice. Tout ça se travaille et doit s'entretenir jour après jour. Mais il suffit d’un instant. Il suffit d’un faux pas… Un film qui fait vraiment réfléchir. Une borne dans le cinéma contemporain.
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(1) Scorsese s’est basé sur l’œuvre de Nicholas Pileggi (auteur de deux best-sellers adaptés par le Maître du Cinéma : ça a d'abord été Wise Guy , plus connu sous le titre français « Les Affranchis », puis ce Casino …). Pileggi est considéré comme l’un des meilleurs spécialistes de la mafia américaine. Comme il l’écrit en préambule dans son dernier bouquin, « Las Vegas, c’est l'endroit idéal pour se donner une deuxième chance, le lieu où l'on émigre après avoir fait faillite, ou avoir passé quelque temps derrière les barreaux ». Pour qui s'intéresse à Las Vegas et à nos société artificielles, on se tournera aussi vers quelques ouvrages de Bruce Bégout.
(2) La qualité de l’image et du son me semble excellente dans cette édition « collector » DVD que l’on peut trouver à tout petit prix ( Casino ). Mais l'édition 4K Blu-ray que je possède également est magistrale ( Casino ).