圧巻のCGで描かれる巨大潜水艦と米大艦隊との攻防。豪華キャストによる熱い人間ドラマ。
全体としては非常に早いテンポですが、駆け足感はなく、原作小説の設定を一部カットしつつも、背景がしっかり伝わるようになっているのは見事としか言いようがありません。
絶対に見るべき映画です。
ローレライ スタンダード・エディション [DVD]
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フォーマット | 色, ワイドスクリーン, ドルビー |
コントリビュータ | 大月俊倫, 千草宗一郎, 樋口真嗣, 福井晴敏, 島谷能成, 鈴木智, 関一由, 柳葉敏郎, 妻夫木聡, 役所広司 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 2 時間 8 分 |
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商品の説明
Amazonより
福井晴敏のベストセラー小説『終戦のローレライ』を原作に、平成ガメラ・シリーズなどの特技監督として知られる樋口真嗣が長編実写映画監督デビューしてお届けする海洋冒険スペクタクル大作。1945年8月、絹見少佐(役所広司)は浅倉大佐(堤真一)の密命を受け、広島に続く本土への原爆投下を阻止すべく、ローレライ・システムなる新型特殊兵器が搭載された伊号五〇七潜水艦に乗り込み、太平洋に向けて出航するが……。
人間側の演出に若干不慣れな箇所は目立つが、豪華キャスト陣がそれを巧みにカバー。役所広司扮する主人公ヒーローには、男もほれぼれするほどだ。またヴィジュアル面では樋口監督の本領が発揮され、ダイナミックな海戦シーンの数々が構築。戦争映画として心意気などもさりげなく盛り込まれており、これまでの日本映画にない斬新なエンターテインメントとして、見事に2時間強を熱く突っ走ってくれている。(増當竜也)
レビュー
製作総指揮: 島谷能成/関一由/千草宗一郎/大月俊倫 製作: 亀山千広 プロデューサー: 臼井裕詞/市川南/甘木モリオ 監督: 樋口真嗣 原作: 福井晴敏 脚本: 鈴木智 水密服デザイン: 出渕裕 B-29マークデザイン: 押井守 画コンテ協力: 庵野秀明 出演: 役所広司/妻夫木聡/柳葉敏郎/香椎由宇/石黒賢/小野武彦/佐藤隆太/ピエール瀧/鶴見辰吾/伊武雅刀/國村隼/橋爪功/上川隆也/堤真一/富野由悠季
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- 梱包サイズ : 19.4 x 15.2 x 1.8 cm; 180 g
- EAN : 4988632501439
- 監督 : 樋口真嗣
- メディア形式 : 色, ワイドスクリーン, ドルビー
- 時間 : 2 時間 8 分
- 発売日 : 2005/8/19
- 出演 : 役所広司, 妻夫木聡, 柳葉敏郎
- 字幕: : 日本語, 英語
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 6.1 EX)
- 販売元 : ポニーキャニオン
- ASIN : B0009UAZKQ
- ディスク枚数 : 2
- Amazon 売れ筋ランキング: - 35,529位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 85位日本の戦争映画
- - 470位日本のアクション映画
- - 1,862位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
イメージ付きのレビュー
5 星
邦画戦争フィクション最高傑作!
以下ネタバレ注意!!第二次世界大戦末期の日本軍vsアメリカ軍の極秘激闘を元アメリカ海軍兵士の回想記として描いたフィクション作。だが、フィクションだと侮るなかれ!主役の伊507を始め、戦闘シーンの艦船など、模型やCGを使った映像には賛否あるものの、終始挿入されている音楽はあの日本版ジョンウィリアムズである佐藤直紀の作曲だ!特に終盤で連合艦隊に包囲されつつ、折笠特攻隊員やパウラといった未成年である子供たちに、「自分たち大人が起こした戦争にお前たち子供を巻き込み、最後まで子供に頼ろうとした。本当にすまない…」と心から謝り、彼らに日本の未来を託す絹見艦長。そして悲しい音楽。残って戦うという子供たちを無事離艦させたあと、伊507は窮地に追い込まれながらも、とてつもなく強大なアメリカ大艦隊に単独で立ち向かい、自艦の持てる攻撃力を全て出し尽くし、止めとして東京へ落とす原子爆弾を搭載したB-29爆撃機を、最高潮の音楽にのせて「撃てぇぇぇ!!」艦長号令と共に伊507の大砲をぶっ放し撃墜する!!音楽と映像が見事にシンクロし最高に興奮してつい拳に力が入るっ!!あらすじを知らず観た場合、ローレライという非現実兵器の登場に一瞬戸惑うと思うが、各々の人間模様も128分の画中にしっかりと描かれており、現実の戦争とフィクションを程よく融合させたエンターテイメントムービーとして意外な角度で捉えた本作は必見の価値ありですよ!!
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年10月15日に日本でレビュー済み
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2022年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
酷い酷いと聞いてて怖いもの見たさに観たが、本当に酷かった
原作通りじゃない?改変の成功例もあるし映画として面白ければOK
↓
端折ってはいけないキャラや設定やシーンを端折っている
↓
物語がスカスカでもエンタメ性があれば・・・
↓
戦争物なのに恋愛ネタ。しかも若手の演技がヤバい
↓
戦闘シーンがカッコよければヨシ!戦争物だし!
↓
90年代かと思うような貧相なCG
ワイドショーの再現VTRみたいな薄っぺらい爆炎や黒煙に笑いも出ない
今までロクに映画を観たことがない、どんな陳腐なものでも新鮮に楽しめる人向け
ちなみに原作は面白いので未読ならオススメ
ガンダムUC後半やヤマト2202みたいに「それでもっ!」連呼させるクドい展開ではなく、著者の初期のいい味が残ってる作品だったし、悲壮だが清々しいラストも良かった
原作通りじゃない?改変の成功例もあるし映画として面白ければOK
↓
端折ってはいけないキャラや設定やシーンを端折っている
↓
物語がスカスカでもエンタメ性があれば・・・
↓
戦争物なのに恋愛ネタ。しかも若手の演技がヤバい
↓
戦闘シーンがカッコよければヨシ!戦争物だし!
↓
90年代かと思うような貧相なCG
ワイドショーの再現VTRみたいな薄っぺらい爆炎や黒煙に笑いも出ない
今までロクに映画を観たことがない、どんな陳腐なものでも新鮮に楽しめる人向け
ちなみに原作は面白いので未読ならオススメ
ガンダムUC後半やヤマト2202みたいに「それでもっ!」連呼させるクドい展開ではなく、著者の初期のいい味が残ってる作品だったし、悲壮だが清々しいラストも良かった
2022年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原作小説を映像化した一作。公開当時、自分は未鑑賞で、今回、アマプラで初視聴しました。原作小説も未読です。ほぼ予備知識ゼロ的で視聴しましたが、なかなか骨太な印象を受けました。またキャストも良かったです。フジテレビが中心的で、当時の「踊る」メンバーから幾人か起用されていましたが、さほど違和感なく、むしろ好印象で良いキャスティングに思えました。
原作小説の作者さんはガンダムに関しても、傾倒している印象があったので、本作のキモとなるキー・アイテムはガンダムを知っているなら「ああ、なるほど」と思えました。ただ、クライマックスの展開だけは少し「んん?」と思いました。よくもまあ何事もなくアレが沈んでいったなあ、と。
いずれにしても「あったかもしれない」架空秘話あるいはフィクション作品として見応えはありましたし、キャストも豪華でなかなかでした。確か本作の監督は初監督だった気がします。そのご縁なのか、エンドロールに流れるスタッフ陣の中に「ああっ! あの人が!?」と、驚きました。
好きな人はきっと良作に感じる大作だと思います。そうでなければ駄作街道一直線な扱いなんだろうなあ、とも。
原作小説の作者さんはガンダムに関しても、傾倒している印象があったので、本作のキモとなるキー・アイテムはガンダムを知っているなら「ああ、なるほど」と思えました。ただ、クライマックスの展開だけは少し「んん?」と思いました。よくもまあ何事もなくアレが沈んでいったなあ、と。
いずれにしても「あったかもしれない」架空秘話あるいはフィクション作品として見応えはありましたし、キャストも豪華でなかなかでした。確か本作の監督は初監督だった気がします。そのご縁なのか、エンドロールに流れるスタッフ陣の中に「ああっ! あの人が!?」と、驚きました。
好きな人はきっと良作に感じる大作だと思います。そうでなければ駄作街道一直線な扱いなんだろうなあ、とも。
2024年3月30日に日本でレビュー済み
本作を観る前に潜水艇映画の名作「U-ボート」のディレクターズカット版を観た為に、どうしても比較して観ていたのだが、あちらはテレビ版を約半分にカットし、当時の映像技術は今と比べられない程の差があるのだが、あちらの緊迫感、緊張感がヒリヒリする程感じる内容に比べ、本作はそれらが大きく欠落している印象だ。
CGもお粗末で潜水艦、米艦隊が画面に登場する度に没入感を削いでしまう上、所々にU-ボート関連の映画で観た光景があるので、元ネタが脳裏を掠める。
そして、何よりも厳しいのは閉鎖的空間、命の危機に何度も見舞われるのに、誰一人大汗をかかず、油等に汚れていない居る事だ。特に機関室内は相当な暑さだと思うのだが、全く汗も油汚れも無いのは何なんだ?と思う。
日本の首都に原爆を落とされようかという時を描いたにしては恐怖感、焦燥感が無さ過ぎだ。
やはり名作の後の本作は厳しいと感じた。
CGもお粗末で潜水艦、米艦隊が画面に登場する度に没入感を削いでしまう上、所々にU-ボート関連の映画で観た光景があるので、元ネタが脳裏を掠める。
そして、何よりも厳しいのは閉鎖的空間、命の危機に何度も見舞われるのに、誰一人大汗をかかず、油等に汚れていない居る事だ。特に機関室内は相当な暑さだと思うのだが、全く汗も油汚れも無いのは何なんだ?と思う。
日本の首都に原爆を落とされようかという時を描いたにしては恐怖感、焦燥感が無さ過ぎだ。
やはり名作の後の本作は厳しいと感じた。
2021年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原作未読、前情報も一切ない状態からの視聴です。
・作品の概要
終戦間際、原爆1発目が投下された直後の日本に、もし前代未聞の秘密兵器が残っていたら? というミリタリー風SFモノ。
・良かったところ
<画の雰囲気、色味>
古い時代特有のスチームパンクな艦内や、米海軍の雰囲気はなかなか味があって好みだった。
<役者の演技>
バラつきはあるものの、多数出演されている大御所の演技は流石に見応えがあった。
(ちなみに一部役者の演技に批判が集まっているようですが、私はそこまで気になりませんでした。言及されているのは恐らくタレント役者で、メディア露出が多い分気になる人が多いのでしょう。私はあまりにもテレビを見なさすぎて誰だか分からず、先入観が無いから大丈夫だったのかも?)
※以下ネタバレ含みます
・気になったところ
<説明セリフ、心情描写セリフが多く、映像的演出が少ない>
これはもう演劇文化から抜け出せない日本映画伝統の悪癖というか……。
カット一つで描写できるものでも、とにかく一々いわなきゃ気が済まない。そのせいでクサいセリフが多すぎる。原作モノという弊害もあるかもしれないけれど。
いったい何のためのカメラなのか?
(もちろん好みの問題もあります)
<誰が何をやりたいのかよく分からない>
「原爆アカンわ。船で二発目持ってくる来るらしいで。潜水艦で阻止するんや!」←まぁ分かる
「すまん嘘やで。その艦アメ公にあげるんや。代わりに原爆落としてもらうで」←?
「残念やったな。原爆はどのみち落ちるんや」「させへんで! 断固阻止や! とりあえず爆撃機のある地上基地へ向かうんや! 潜水艦一隻やけど!」←?????
一つ目の疑問について。
米軍の原爆投下による日本降伏で米軍占領下に入ることが既定路線と黒幕、米軍側の共通認識があるなら、わざわざ潜水艦を米海軍へ向けて出撃させる狂言をやる必要はあったのだろうか? 黒幕としては、さっさと原爆落とさせて占領後米軍に接収させる筋書きでよかったのでは。
その辺の説明が一切ないので、黒幕が何をやりたかったのかよく分からない。どうせ三発目は落ちるとか自ら言っちゃってるし。
個人的な恨み辛みの演出もうっすらあるけれど、その線で描くには人物描写が薄すぎて説得力に欠ける。
二つ目の疑問について。
ひと言でいうと、クライマックスの盛り上げ方が雑!
「地上基地」から発進する爆撃機を阻止するために、「潜水艦」が「たった一隻」で、というシチュエーションに盛り上がりを感じて欲しかったんだろうけど、それしか示されないので肝心のゴール(=「どうやって」)が分からず、盛り上がりに欠ける。
よくできたハリウッド映画なんかだと、例えどんなにムチャな作戦でも「こういう行動を取れば目的達成」というゴールが示されて、そこまでの様々な困難を乗り越えていく過程が盛り上がりになる。だからなんだかんだ言いつつクライマックスが楽しめる構造になっている。
けれどもこの映画では、「ヤバイからとりあえず行くぞ! どうすればいいかはよくわからんけど!」という状態で行き当たりばったりにクライマックスへ突入する。そしてあたかも既定路線だったかのように艦砲射撃で爆撃機撃墜という「奇跡的な芸当」を当然の如く成し遂げてしまう。まさにご都合(ry
別にクライマックス開始時はどうすればいいかわからなくてもいいのだけれど、その場合、「メチャクチャ困難だけど、艦砲射撃で爆撃機を落とせればワンチャンあるかも!」という気付き→「よし、どうにかそれを通すんや!」という試行錯誤やピンチを乗り越える過程が熱い部分になったはず。
余計なエモクサセリフはベラベラ喋らせるくせに、肝心な部分が脚本に書いてないって……。
――と、ここまで書いていてふと思ったこと。
きっと当時の帝国軍も、似たようなノリの精神論でとりあえず向かって、敵が油断している開戦直後はたまたま当たりまくってしまった。それでうまくいっているように錯覚して調子にのってたのでは? と。
検証なし合理性なしの行き当たりばったり精神論は、日本人のDNAに刻み込まれているのかもしれない……?
現実は非情だからこそ、こういう作品にも意味があるのかもしれません(
<ドラマや人物の変化が薄い>
人物描写不足や主要人物が多すぎる問題もあるけれど、基本的にはクライマックスの問題点と同じく「過程」の描写不足。変わらない、急に変心する、状況に流されるだけの描写が多いので、感情移入先がない。
<その他細かい部分>
場面によってはCGや合成の境目がありありと分かってしまって、お世辞にも綺麗とは言い難い。
歴史考証・軍事考証的にアレな部分は数えだしたらキリがない。そういう細かい部分で楽しみたい人には辛いかもしれない。けど、そういうクソリアリズムは一旦置いて見たほうが素直に見られる作品も多いので……。
この映画は「宇宙で音が鳴る」んだ。いいね?←
・総評
☆2というほどにひどくはないけれど☆3はつけたくない、といった感じ。
1.5倍速くらいで見るのが丁度いいかもしれません。
・作品の概要
終戦間際、原爆1発目が投下された直後の日本に、もし前代未聞の秘密兵器が残っていたら? というミリタリー風SFモノ。
・良かったところ
<画の雰囲気、色味>
古い時代特有のスチームパンクな艦内や、米海軍の雰囲気はなかなか味があって好みだった。
<役者の演技>
バラつきはあるものの、多数出演されている大御所の演技は流石に見応えがあった。
(ちなみに一部役者の演技に批判が集まっているようですが、私はそこまで気になりませんでした。言及されているのは恐らくタレント役者で、メディア露出が多い分気になる人が多いのでしょう。私はあまりにもテレビを見なさすぎて誰だか分からず、先入観が無いから大丈夫だったのかも?)
※以下ネタバレ含みます
・気になったところ
<説明セリフ、心情描写セリフが多く、映像的演出が少ない>
これはもう演劇文化から抜け出せない日本映画伝統の悪癖というか……。
カット一つで描写できるものでも、とにかく一々いわなきゃ気が済まない。そのせいでクサいセリフが多すぎる。原作モノという弊害もあるかもしれないけれど。
いったい何のためのカメラなのか?
(もちろん好みの問題もあります)
<誰が何をやりたいのかよく分からない>
「原爆アカンわ。船で二発目持ってくる来るらしいで。潜水艦で阻止するんや!」←まぁ分かる
「すまん嘘やで。その艦アメ公にあげるんや。代わりに原爆落としてもらうで」←?
「残念やったな。原爆はどのみち落ちるんや」「させへんで! 断固阻止や! とりあえず爆撃機のある地上基地へ向かうんや! 潜水艦一隻やけど!」←?????
一つ目の疑問について。
米軍の原爆投下による日本降伏で米軍占領下に入ることが既定路線と黒幕、米軍側の共通認識があるなら、わざわざ潜水艦を米海軍へ向けて出撃させる狂言をやる必要はあったのだろうか? 黒幕としては、さっさと原爆落とさせて占領後米軍に接収させる筋書きでよかったのでは。
その辺の説明が一切ないので、黒幕が何をやりたかったのかよく分からない。どうせ三発目は落ちるとか自ら言っちゃってるし。
個人的な恨み辛みの演出もうっすらあるけれど、その線で描くには人物描写が薄すぎて説得力に欠ける。
二つ目の疑問について。
ひと言でいうと、クライマックスの盛り上げ方が雑!
「地上基地」から発進する爆撃機を阻止するために、「潜水艦」が「たった一隻」で、というシチュエーションに盛り上がりを感じて欲しかったんだろうけど、それしか示されないので肝心のゴール(=「どうやって」)が分からず、盛り上がりに欠ける。
よくできたハリウッド映画なんかだと、例えどんなにムチャな作戦でも「こういう行動を取れば目的達成」というゴールが示されて、そこまでの様々な困難を乗り越えていく過程が盛り上がりになる。だからなんだかんだ言いつつクライマックスが楽しめる構造になっている。
けれどもこの映画では、「ヤバイからとりあえず行くぞ! どうすればいいかはよくわからんけど!」という状態で行き当たりばったりにクライマックスへ突入する。そしてあたかも既定路線だったかのように艦砲射撃で爆撃機撃墜という「奇跡的な芸当」を当然の如く成し遂げてしまう。まさにご都合(ry
別にクライマックス開始時はどうすればいいかわからなくてもいいのだけれど、その場合、「メチャクチャ困難だけど、艦砲射撃で爆撃機を落とせればワンチャンあるかも!」という気付き→「よし、どうにかそれを通すんや!」という試行錯誤やピンチを乗り越える過程が熱い部分になったはず。
余計なエモクサセリフはベラベラ喋らせるくせに、肝心な部分が脚本に書いてないって……。
――と、ここまで書いていてふと思ったこと。
きっと当時の帝国軍も、似たようなノリの精神論でとりあえず向かって、敵が油断している開戦直後はたまたま当たりまくってしまった。それでうまくいっているように錯覚して調子にのってたのでは? と。
検証なし合理性なしの行き当たりばったり精神論は、日本人のDNAに刻み込まれているのかもしれない……?
現実は非情だからこそ、こういう作品にも意味があるのかもしれません(
<ドラマや人物の変化が薄い>
人物描写不足や主要人物が多すぎる問題もあるけれど、基本的にはクライマックスの問題点と同じく「過程」の描写不足。変わらない、急に変心する、状況に流されるだけの描写が多いので、感情移入先がない。
<その他細かい部分>
場面によってはCGや合成の境目がありありと分かってしまって、お世辞にも綺麗とは言い難い。
歴史考証・軍事考証的にアレな部分は数えだしたらキリがない。そういう細かい部分で楽しみたい人には辛いかもしれない。けど、そういうクソリアリズムは一旦置いて見たほうが素直に見られる作品も多いので……。
この映画は「宇宙で音が鳴る」んだ。いいね?←
・総評
☆2というほどにひどくはないけれど☆3はつけたくない、といった感じ。
1.5倍速くらいで見るのが丁度いいかもしれません。
2022年10月31日に日本でレビュー済み
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原作読みました。とても素晴らしかったです。
今回DVD購入して鑑賞。
本当にこの監督・脚本・製作者は原作を読んだのでしょうか?
唯一、良かったと言えるものは伊507のデザインだけでしょう。
あとは全て台無しです。
今回DVD購入して鑑賞。
本当にこの監督・脚本・製作者は原作を読んだのでしょうか?
唯一、良かったと言えるものは伊507のデザインだけでしょう。
あとは全て台無しです。