Amazonレビュー
アーケイド・ファイアのファンは熱狂的で、お気に入りのグループの音楽をもっと聴きたいと切望している。だが、あらかじめ言っておくと、このEPは実際には2003年にバンドが自主製作したものだ。このEPはこのグループの成長を見るのには興味深いものになっている。この時点では確かに経験が浅く、バンドには現在のような魅力はない。これらの曲を『フューネラル』(原題『Funeral』)からのファースト・シングル、「Rebellion (Lies)」と比べると、ヴォーカルからオーケストレーションにいたるまで、即座にその違いをはっきりと感じるだろう。とはいうものの、このEPにはファンを楽しませてくれるものもたくさんある。まず第一に、ここに収められている7曲はどれもフルレングスではないので、ファイア・ファンに音楽を楽しむ新たな30分を与えてくれる。第二に、夫婦であるウィン・バトラーとレジーヌ・シャサーニュのヴォーカルと曲作りはやはり光っていて、特にすばらしいのは、傑作の「No Cars Go」と美しく繊細な「Headlights Look Like Diamonds」だ。『フューネラル』がアーケイド・ファイアへの入り口として最適なのはこれまでどおりだが、このCDも前途有望なこのバンドを垣間見るにはすばらしい1枚だ。(Denise Sheppard, Amazon.com)