Bobo Stensonは、そのピアノの語り口の適度な硬さが好きですし、Mats Eilertsenは知的なベーシストだと感心することしきり、更に、Thomas Stronenの自由奔放ぶり(FoodやHumcrushなど)には好奇心をそそられてきました。
この3人が参加したParishのECMからのデビューということで、期待して聴きましたが、どの曲も、どうもシャキッとしません。
問題は、Atomicの暴れん坊Fredrik Ljungkvist(clarinet、saxophone)にあるようで、3人の調和を乱して勝手に吹いているとしか聴こえない場面がしばしば。
Thomas Stronen達のアレンジが凝り過ぎなのか、全員が牽制し合って間延びしたような部分もあります。
Fredrik Ljungkvistには、やはり過激なIngebrigt Haker Flaten(b)やPaal Nilssen-Love(ds)のようなリズム隊がお似合いなのでは?
というわけで、Bobo Stensonのピアノは、やはりトリオでこそ煌めくのだなと思ってしまった作品ではあります。