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誇張抜きで１００年遊べるシミュレーションゲーム
ギレンの野望はシリーズ化されていますが系譜は、システムは適度に簡素ながら奥深く、やる度に発見があります。戦略においては、侵攻・占領で 版図を広げ 資金・資源を確保するだけでなく、各中立勢力との外交により能動的に資金・資源収入を調達したり、自軍・敵軍企業から有用な技術・開発プランの入手や、かなりコストがかかり外交値も下がりますが、敵軍に別の敵軍を襲わせる攻撃要請など、シンプルながら戦略の幅は広いです。また、ある程度セオリーこそありますが、必ずしも毎回同じ結果をなぞらないところが長く楽しめるポイントになっています。以降のシリーズは人事等が煩雑になり過ぎたり、逆に外交が無くなり簡素化され過ぎるなど改悪されてしまったことなどを見ても、系譜は事実上シリーズの頂点であるといえます。今作で最も楽しめるのは、第三勢力を全てクリアすることで出現する『特別編』です。とくにジオンの特別編『デギンの憂鬱(連邦の滅亡後に起こるであろうジオン内乱を描いたIFシナリオ)』は、一見クーデター軍との戦力差に頭を抱える状況ですが(敵軍の主力が最新鋭のゲルググ･ギャンにも関わらず、自軍の主力は型落ちのザク･グフ)、ここまで辿り着くまでに培ったであろうテクニック(外交・すり抜け侵攻・ロック･砲撃)を駆使すれば、ちゃんと活路がある良シナリオです。ジオンの系譜は世に出て１７年近く経ち、すでにレトロゲームの域の作品ですが、決して褪せない面白さがあります。さまざまなテクニック(すり抜け、ロック、リセマラプラン入手、Gアーマー+艦長、etc)があり、縛りなどプレイヤーの裁量次第で遊びの幅が広がるところが、いまだにプレイする魅力につながっています。おそらく自分の髪が白くなっても、まだやり続けているでしょう。宇宙世紀のガンダム世界が好きでジオン好きなガノタの方は、ぜひ今からでもプレイしていただきたく思います。
