「24-TWENTY FOUR-」早分かりページはこちらから。 1秒ごとに事件は展開する。 映画では実現不可能な、新しい24時間。 <キャスト&スタッフ> ジャック・バウアー…キーファー・サザーランド テリー・バウアー…レスリー・ホープ キンバリー・バウアー…エリシャ・カスバート ニーナ・マイヤーズ…サラ・クラーク パーマー上院議員…デニス・ヘイスバート ヴィクター・ドレーゼン…デニス・ホッパー マーク・デサルボ…ルー・ダイヤモンド・フィリップス 原案・脚本・製作総指揮:ジョエル・サーナウ/ロバート・コクラン 製作総指揮:ロン・ハワード/ブライアン・グレイザー/トニー・クランツ ●字幕翻訳:桜井 文 ●吹替翻訳:高山美香 <ストーリー> ■第22話:21:00 ヴィクターはジャックとアレクシスの身柄交換を要求するが、メイソンは自分に権限がないと拒否する。状況に業を煮やしたニーナはパーマーに連絡をとり事情を説明する。パーマーはメイソンに圧力をかけて交渉は成立、ジャックは解放される。しかし、実はキムを拉致していたのはヴィクターだった。彼はジャックに新たな要求を突きつける。 ■第23話:22:00 ジャックは手渡された携帯電話を使ってのアンドレの指示に従い、パーマーの選挙事務所があるホテルを訪ねる。そして、指示どおりパーマーに携帯電話を手渡すが、実は、その携帯電話には爆弾が仕掛けられていた。ジャックの機転でパーマーの命は再び救われる。しかし、ジャックはマスコミにパーマーが死亡したと報道させて、キム奪還のチャンスを狙うことにする。 <ポイント> ●1日=24時間に起こった事件を、1話60分の24話構成で描くリアルタイム・サスペンス・アクション! ●大統領候補暗殺事件を軸に、テロ、誘拐、CIA内部の逆スパイなど、複数の事件が同時多発!! ●エミー賞10部門ノミネート、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞受賞! ●全米大ヒット! 世界14カ国でセンセーションを巻き起こした画期的TVシリーズ!
簡単なアイディアほど、いざ実行に移すとなると往々にして手のこんだ複雑なものになる。今ではすっかりおなじみとなった本作品は、深夜零時からの24時間に起こった出来事を1時間のエピソード24話でつづったサスペンスである(正確に言うと、コマーシャルを抜いて正味45分間だが)。あらゆる出来事は、現実の時間と同じリアルタイムで進行する。すなわち、回想シーンや未来を予想する場面はなく、いずれ時間が解決してくれるという便利な手法も通用しない。エピソードの筋はどれも整合性が取れており、破綻をきたすようなことはなく、自然な流れでの展開は45分という時間の中で見事に完結している。これは決して容易なことではない。 クリエイターのロバート・コクランと作家陣およびディレクターの制作チームは、卓越した手法によってジグソーパズルを一つ一つはめ込んでいくように緊張感を徐々に高めていく。主人公である連邦捜査官のジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)が、ロサンゼルス中を駆け回ってアフリカ系アメリカ人の大統領候補に仕組まれた暗殺を阻止し、その妻と娘をバルカンの犯罪集団から救い出す。予想外の展開、ストーリーの転換、手に汗握るシーンなどが随所に盛り込まれ、見る人を決して飽きさせることはない。もちろん欠点があることも否めない。わざとらしく感じられる演出上の仕掛け(しばし見て見ぬ振りをした方が良さそうだ)、どう考えてもつじつまが合わない土壇場のストーリー展開、甘ったるく過ぎていく家族の時間、そしてデニス・ホッパーに関して言えば「セルビア」訛りがきつい、などなど。 こうした点があるにせよ、本作品は間違いなく従来の型を破ったTVシリーズである。それまではなかなか注目されることがなかったサザーランドだが、本作で一躍脚光を浴び、見事ゴールデン・グローブ賞に輝いている。また、セットやロケーションの芸術性もさることながら、ショーン・キャラリーの音楽も力強く、不気味な存在感を醸し出している。『Murder One』や『ザ・ソプラノズ』と同様に、『24シーズン1』も、今後のサスペンス番組が目指すべき基準の1つとなる作品である。 (Philip Kemp, Amazon.com)
製作総指揮・原案・脚本: ジョエル・サーノウ/ロバート・コクラン 製作総指揮: ロン・ハワード/ブライアン・グレイザー/トニー・クランツ 出演: キーファー・サザーランド/レスリー・ホープ/エリシャ・カスバート/サラ・クラーク/デニス・ヘイスバート/デニス・ホッパー/ルー・ダイヤモンド・フィリップス 声の出演: 小山力也/土井美加/園崎未恵/渡辺美佐/福田信昭 -- 内容(「CDジャーナル」データベースより)