らき☆すたのドラマCDは2つあるが、これはジャケ絵から分かるように、原作準拠。
キャラの声もアニメ版とは違い、内容もアニメ版と異なりパロネタがそれほど使われていない。
内容そのものは日常の短編集だが、話同士が繋がっており作中で1年ほど経過し、様々な出来事が起こる。
アニメ版は話同士に繋がりが無いので、ダレる人はダレかねないがその心配は少ないだろう。
声優の違いについては、アニメから入った人はキャラによって結構印象が変わってくるかも。特にこなた。アニメ版ではかなり特徴のある声質だったが、このドラマCDではダレてる雰囲気はギリギリ保ってるが、さほど特徴の無い凡庸な声になっている。あとパティの口調が露骨に外国訛り(と言うんだろうか)が強い。
本編の収録時間も声優パートを除いても1時間を越えており、長い時間楽しむ事も出来る。
アニメ版への割り切りが出来れば、充分良作だ。
ただ1つ、評価とは外れるがこのCDのこなたにモノ申したい。
話の中で2度ほど、夏と冬のコミフェス(同人誌即売会)に柊姉妹や担任の黒井先生、果ては虚弱なゆたかを『戦力』として連れていく話があるのだが、あんたホントに即売会の経験者なんか?と子一時間問い詰めたい。あの超絶混雑&入念な下調べと強い意欲が無ければ耐えられない過酷な環境に、『同人って何?』状態な人たちを連れてったって戦力になんぞならんだろ!?実際彼女も『戦力にならそーだなー』とぼやいてたが、なら何故連れてきた?黒井先生に激しく同意。がなる気力に溢れたかがみや黒井先生ならまだしも、ゆたかはシャレにならんぞマジで。冬でも虚弱な人だったら命に関わるかもしれないのに。作中ではギャグとして描いてたけど、ああいう形で描ける舞台じゃないぞ本当に。熟練の参加者なら、逆に一緒に行きたい!って言われても『足手まといだ』って断るだろう。
同人誌即売会をネタにしたいってのは分かるけど、知らない人が聞いたら『ああ、気軽に行ける場所なんだな』って勘違いされかねないんで、此処だけはどうにかして頂きたい。即売会はアニメフェスティバルや遊園地とは違い、下調べもしてない人がふらーっと立ち寄って楽しめるようなイベントではない。