※これは2020年に英Sunbeamから出された2枚組リイシュー盤のレビューです※
2nd『Time is...』が”B級プログレ”として結構有名なバンド、「ロウ・マテリアル」の1stリイシュー盤。
海外CDでは90年前半にBackgroundでの発売以降”公式”と呼べる復刻がなかったが、良質な公式盤がやっと出た。
まず2020年8月にSunbeamがRecord Store Day用の限定LPとして復刻、続いて12月に発売されたのがこのCD。
CD1には1stアルバムだけだが、CD2にシングル曲が全部収録(2nd期に出された『Ride On Pony』以外)。
ここまでは普通だが、なんと変名バンドで出されたカヴァー集『Kid Jensen Introduces Sounds Progressive(英Eyemark:EMCL 1009)』を収録!
(マスターの問題なのか、カヴァー集1曲目『Who Do You Love』の1:23~で音飛びがあるのが残念/泣)
ラストで聴ける『悪魔天国』がこのバンドの”ごった煮サウンド”にピッタリで結構良い(さすがに演奏は劣るが/笑)。
メンバーへのインタビューも含めたブックレットには当時の広告、他国盤デフジャケ等もしっかり掲載。
デジパックは個人的に好かない主義だが、添付した写真のような使い方(演出)は非常に良いと思った。
マスタリング・エンジニアの記載は無いが音質に問題は無し(過去のSunbeam復刻と同じならSteven CarrかDave Blackmanの筈)。
この調子で(RCA Neonなせいで色々難しそうな)『Time is...』の公式復刻もしてくれませんか?星5つ。