現時点で曲目が掲載されていないので書いておきます。
1.millenium
2.砂場
3.タコ
4.水曜のうた
5.昼になれば
6.むすび
7.とびら
羅針盤の7thアルバム。基本はポップなフォークソングながら、サイケさも盛り込んでいる。山本精一のフラット唱法がやさしい雰囲気をかもし出している。うたものバンドは数あれど、歌とギターサウンドの融合した独特の心地いい音空間は彼らにしか作り出せない。
1曲目、真ん中、ラストに名曲を並べるのが良いアルバム作りの常套手段だが、このアルバムもその例にあてはまる。<1>「millenium」の印象的なギターから幕を開けるこのアルバムの聴きどころは<4>「水曜のうた」。10分を超える大曲だが素直に聴ける、羅針盤のキャリアでも屈指の名曲。<6>表題曲「むすび」、穏やかなラスト<7>「とびら」と、ひとつひとつじっくり聴いてほしい。
個人的にはもう少しコンパクトにまとめてほしかったが、こういう冗長さも彼らの持ち味なのかもしれない。羅針盤はマイナーなのが不思議なくらいすばらしい、日本のロック/フォークバンドでも五指に入る存在。このアルバムをきっかけに過去の名作へも手を伸ばしてもらえるとうれしいです。私のオススメは4th「はじまり」。