各方面に様々な物議を醸したであろう流血と妄想のギャグアニメ、ついに最終巻です。この作品を世に送り出していただいたスタッフの皆様のご苦労に心から敬意を表します。
今巻は、原作文庫本第1巻収録の「さようならだよ!ドクロちゃん!」をほぼ原作通りにアニメ化しています。元々最終回を想定して書かれている原作なので、アニメ版の締めとなるのは極自然な流れでしょうね。
今までこのシリーズに関しては、「人を選ぶ作品なので、受け入れられそうにない方は最初から見ないほうが良いでしょう」というようなレビューを書いてきましたが、最終巻を視聴して、少しだけ考えが変わりました。
全ての方(やっぱ幼児は除くかな)に御視聴をお薦めします。(良くも悪くも)心を動かされる部分が必ずあります。但し、それが快であるか不快であるかは人によります。ただ、視聴しても何も心に残らない作品より、よほど存在意義のある作品です。まず見てその上で、自分に合うか否かご判断ください。批判を受けるのがある意味当然とも言える作品です。が、思ってもみなかった笑いのツボを突かれる方も必ずいるはずです。
また、とかくエロ・グロシーンが取り沙汰される作品ですが、この最終巻は、アクションシーンも良く出来ていますし、エロ・グロの見せ方にも一工夫あります。最終回らしく、人物の心理描写もしっかり演出されていますので、全てのアニメファンに見ていただきたいような作品に仕上がっていると思います。
P.S.「小麦ちゃん」「ドクロちゃん」を同時に喪って、ファンとしては寂寥感でいっぱいです。「ドクロちゃん」セカンドシーズンを希望したい気持ちはとても強いのですが、ここはぐっとこらえて(「小麦ちゃん」の二の舞は止めましょう)春の新作に期待したいと思います。川瀬プロデューサー、宜しくお願いいたします。