時代が早すぎた大傑作。
そして時代が追いついた大快作。
それがこの「ままらぶ」です。
主人公の母親にしてヒロインの『藤枝涼子』ママ。
(パッケージ左のキャラクタが彼女です。
息子への最大のオシオキがご飯を作ってあげないことだと思ってる可愛いママンです)
垂れ目気味の大きな瞳にピンクの御髪。
とろけるボイスは『まきいずみ』さんと、
それまでの『非常識』をもって新時代のママキャラをつくりあげてしまった
そのあまりの発想力に脱帽。
まず表紙を見て「これはママゲー」と気づいた貴方。
貴方の感性は一般人のそれとは大きくずれています。
すばらしい才能です。これからもそれは伸ばしていきましょう。
普通は弁天様でも気づくまい。
ただ独創性と奇抜を混同した作品と思うのならばそれは心配ご無用。
「パルフェ」や「ショコラ」、「この青空に約束を」等々
高い人気を誇るゲームのシナリオライター丸戸忠明氏の作品であります。
上記の作品をご存知の方にはもはや何の説明も不要でありましょう。
「ままらぶ」
一話構成の、いわゆる『ドタバタラブコメ』ですが
まずヒロインがママなので、すでに普通とは程遠い作品になっています。
でもやっぱり周囲の女性がみんな主人公に好意を持ってるニヤニヤ系ラブコメ。
でもでもヒロインはママ。
主人公を育ててきたわけですから年上なのです。しかもかなり。ダブルスコアくらい。
とてもそうは見えなくても。
そのママが、王道ヒロインらしくやきもちを焼くわけですよ
「そんなに若い娘が良いのなら、もう勝手になさい!」って。
そんなゲームです。
“ニヤニヤ系ママラブコメ”
ひたむきに愛を貫こうとしながらも、天性の(良い意味で)『女ったらし』の“息子”と
回りの人間に愛を振りまくことは出来るくせに、自分も含めた周囲の愛には全く鈍感な
それでいて誰よりも愛に飢えている“母親”の恋。
「私の息子」が「私の男」になり、そして「わたしのあなた」にうつりかわるその行程を
ライター丸戸氏の描く“生きた”人間たちが織り成すやさしい愛に溢れた世界で
存分にあじわってください。
ママゲーの1つの答えがここにあります。
ママゲーという、ともすればニッチでキワモノ的ジャンルが広がりを見せつつある今こそ
この「ままらぶ」は再評価されるべきです。
可愛いお母さんが好きな人、オススメですよ。
日陰でこっそりマザコンやってる者、
あるいは風を切って『俺は赤裸々マザコン!』と言い張れるツワモノ達!
君らの中でこのゲームを未プレイな者がいたら、いますぐ購入するのだ。
そして涙するがいい。
3年も前にこれは生まれていたのだと。
これを知らないでマザコンを名乗っていた自分は似非マザコンだったと。
そして、息子のために母親が着るウェディングドレスこそが世界で一番美しいのだと!